妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

人魚姫の涙

人魚姫の涙14終

写真素材 cg.foto あたしと鷹男は気持ちがやっと通じ合うことができた。 あれから右大臣家を離れあたしは後宮に戻った。 もう後宮に戻る事はないとそう思っていたのにここに戻ってこれて凄く嬉しい。 その上、鷹男とやっと気持ちが通じ合う事が出来たのです…

人魚姫の涙13

写真素材 cg.foto 鷹男!さよなら・・・・・・・ 今度こそもう忘れるわ・・・・・・・・ あたしは夢中で走り去った。 この場から早く抜け出したかったから。 でもそれは出来なかった。 「瑠璃さんお待ちなさい!」 この場にはあたしと鷹男しかいないと思って…

人魚姫の涙12

写真素材 cg.foto しばらくあたしと鷹男はお互いを見つめていた。 でも最初に目を逸らしたのは鷹男の方だった。 何か考えているようなそして諦めたようなそんな表情をしていた。 あたしはその表情を見てもう鷹男はあたしを必要としていないんだと確信をした…

人魚姫の涙11

写真素材 cg.foto 高彬が急に淑景舎を退出してから2,3日が経った。 その後も鷹男があたしの前に現れる事はなかった。 このままあたしと鷹男の仲は進展がないと諦めていたそんな時 高彬が急にあたしとの面会を希望してきたの。 以前急に訳の分からないこと…

人魚姫の涙10

写真素材 cg.foto あたしの体が完全によくなっても、 あたしは自分から鷹男に会いに行くこともせず そして鷹男は鷹男であたしに会いにくることも 清涼殿に呼んでくれる事もなかった。 会うのが恐いからあたしは感謝の言葉を認めた御文を贈った。 その返事と…

人魚姫の涙9

写真素材 cg.foto あたしはどれだけ意識をなくしていたのか分からない。 でも完全に目が醒めたとき、誰かがあたしの手を握ってくれていた。 その温もりは温かくあたしの心を癒してくれる。 でもその手を握っているのが誰なのか視線をやるとそこには鷹男がい…

人魚姫の涙8

写真素材 cg.foto 鷹男の登場にあたしは驚きを隠せなかった。 でも高彬はすぐにあたしから離れ平伏した。 鷹男の表情は冷たく今まで見たこともない姿だった。 あたしはその姿を見て驚いたけど今のあたしは嫉妬をして 自分の行動を省みる事なんて出来なかった…

人魚姫の涙7

写真素材 cg.foto どこをあたしは目指しているのか分からない。 だけどここから逃げ出したい。 人がいないほういないほうを目指しながらあたしは駆けていく。 人の気配があれば違う廊下へと進み今自分がどこにいるのかも 分からずにぐるぐると駆けていった。…

人魚姫の涙6

写真素材 cg.foto 鷹男との心の距離は近づいているはずなのに一歩先から前に進む事ができない。 一緒にいてとても楽しい。 鷹男もあたしの傍にいて二人の距離は更に近づいていると感じてくれる。 そう思えるくらいあたし達の仲は良くなっていった。 なのに何…

人魚姫の涙5

写真素材 cg.foto あたしはこれからは自分をどんどん出していこうとそう思った。 窮屈なこの後宮の生活はあたしには全くなじむ事ができない場所だった。 そんな場所に無理して入ったのは大好きな東宮様、いえ鷹男がいるから・・・・ だから入ったの。 女御ら…

人魚姫の涙4

写真素材 cg.foto あれから泣き続けた。 幾度考えても絶望からは離れることなどできない。 東宮様はあたしではなく梨壺さまを愛されているのだから・・・・・ あの頃出会った東宮様はもういない・・・・・ そんなこと分かっている。 でもそのことを受け入れ…

人魚姫の涙3

写真素材 cg.foto 愛のない契りはなんてむなしいものなの・・・・・ あんなに夢見た東宮様と結ばれたのに 心が通じ合ってないなんて何て無意味なものなのか 悪夢のような初夜を迎えてから2週間が経った。 あれから時々東宮様はあたしを指名し、清涼殿に渡り…

人魚姫の涙2

写真素材 cg.foto 胸がドキドキする。 東宮様はあたしを見てどんな反応をするのだろう。 やっぱりあたしを見ても思い出すことはないのだろうか? それとも・・・・・・・・ あたしはあれから早速父さまに東宮様の元に行きたいことを話した。 元々野心がない…

人魚姫の涙1

写真素材 cg.foto あたしは幼い頃の思い出を大切にしていた。 東宮様が私を見つけそして一生を共に過ごす事ができる。 そんな夢を見て過ごしてきた。 あたしを迎えに来てくれないのは東宮様があたしの成長を待つために今はまだ 迎えに来てはくれないのだと、…

人魚姫の涙~プロローグ~

写真素材 cg.foto 幼き若君と母宮が久しぶりに二人きりの逢瀬を楽しんでいた。そう遠くない未来に我が子は重い重責を背負うことになる。そうなる前までは少しでも愛情を注ごうと母宮は思っていた。そんな時だった。若君の何気ない一言に母宮は悲しみに包まれ…