好きなのに~揺れ動く恋心
私は自分の心が満ち足りたような気がした。 その傍には安らかに眠る愛する瑠璃姫がいた。 私にこんな気持ちがあることに驚く。 これが、私にとっての初恋。 そうなのだろう~ 寝顔を見るだけで心が温かく感じる。 瑠璃姫が行動してくれなければ 私は一生この…
瑠璃さんが行動することは分かっていた。 何としてでも東宮様に真実を聞くため動こうとするのは・・・。 妨害しようと思っていた。 絶対に二人を会わせるものかって・・・・・・ なのにどうして目を瞑ってしまったんだろう~ ずっと恋こがれた瑠璃さんを僕の…
あたしはついに後宮へと足を踏み入れた。 自分の位置がどこなのかさっぱり分からない。 でも前に進むしかないのですもの。 あたしは誰かに見つからないかビクビクしながら廊下を渡っていく。 人気を避けながらドンドン奥に誘われるかのように入っていく。 そ…
鷹男があたしを助けてくれた理由は結局分からなかった。 鷹男の言いたいことなんてさっぱり分からない。 ドンドン混乱に陥ってしまう。 高彬はそんなあたしの不安を取り除くかのように抱き締めてくれる。 そんな高彬をしりめに、あたしは鷹男のことばかりを…
鷹男の出現に、あたしも馬鹿な見知らぬ男も驚きすぎて声もでなかった。 「こんなところで一体何をして居るのだ!権の少将!」 鷹男の声でこの男が権の少将だという事が分かった。 鷹男の声はとても冷たく凄く怒りに満ちていた。 その感情の意図があたしには…
鷹男が方違えのために非公式ではあるものの訪れたため三条邸では大慌て。 それでもさすがは腐っても貴族の名門。 鷹男を受け入れる準備はあっという間に終え今では優雅に宴を催し 楽があたしの部屋まで聞こえてくる状態となった。 鷹男が三条邸にいることは…
もうすぐ夏が終わりを告げようとしている。 それでも天気がいいとまだ暑く風があるから 涼しく感じるそんな季節だった。 あたしは部屋の中で居るよりも 端近に行き風を感じるのが今の日課だった。 部屋だと蒸し暑さを感じるけど端近だと風を感じ、 とても気…
注意~やや時期が間違ってしまっていますが気になさらないで下さい<(_ _)> あれから毎日のように高彬は現れた。 以前は融と一緒に私のもとにきていたのに 一人であたしのもとにきて他愛無い話をして帰っていく。 唯それだけだったらあたしは高彬を意識するこ…
瑠璃さんが本気で愛した人は僕ではなかった。 驚いたことに瑠璃さんが恋した相手が東宮様だとは誰が思うものか。 瑠璃さんが誰かに恋した時僕はすぐに動かなかった。 まだ安心していたから。 瑠璃さんが僕以外を選ぶわけがないと。 そんな気持ちに支配され僕…
あたしが間違っていたんだろうか? 本気で好きになりたい、愛したい、 そう思い自分も思われていると思ったら それが嘘だった。 あたしは騙されていたのよ。 あたしは悲しくて悲しくて高彬の胸を借りてずっと泣き続けた。 泣いて泣いて鷹男のことを忘れたかっ…
私の心は荒れていた。 何故なのだろうか? 瑠璃姫には高彬がいた。 だから今回は獲物を得ることが出来なかった。 ただそれだけのことなのに何故気持ちがざわつくのだ。 イラつく・・・・・・・・・・・・・・ あれから三条邸をでてすぐに東宮御所に戻った。 …
私は一体どこで間違ってしまったのだろうか? 何故瑠璃姫をすぐに物にしないのだ。 いつもの私ならすぐにでも女性を手に入れることが出来たのに 今の状況が分からない。 私は今、いつのまにか瑠璃姫と友人関係だけを築いている。 接吻は一度したがそれ以外は…
最近、瑠璃さんの様子がおかしいことに気がついた。 見た目は変わった様子はない。 でも、いつもと違って瑠璃さんのしぐさに ドキッとすることが多くなったような気がする。 瑠璃さんの態度は姫様らしさはないんだけど女らしさが上がった? そう、色っぽくな…
いつもと変わらない生活だった。 あたしは恋がしたかった。 本気で自分が惚れて、そしてそんな相手に愛されたかった。 それがあたしの今の立場で出来るわけがない事にも 薄々は気がついていたの。 あたしは大納言家の総領姫。 あたしが自分にあった身分のも…
私の名は宗平。 東宮の地位にある者。 しかし私のこの地位は不動のものではない。 私は今上帝である父を持つものではあるが 母は身分だけはすこぶる良いが 後見人の力は弱かった。 そう、私達には財力が乏しかったのだ。 その私が東宮の地位を得る事が出来た…
今回の作品は鷹男も瑠璃姫も高彬も少し 性格が違うかもしれません。 三角関係の3部作品となっております。 いつも読みに来てくださりありがとうございます。 あまりに拙すぎて申し訳ないと思っているのですが 来てくださる方がいらっしゃるので頑張って書い…