妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

恋しくて

恋しくて12終

写真素材 pro.foto 真っ暗な暗闇の中をあたしはさまよっていた。 あたしはどうしたんだろう・・・・・ 見渡す限り真っ黒な闇。あたしは死んだんだ。 鷹男の目の前で毒薬を飲んで・・・ 鷹男はずっとあたしの命を狙っていたといっていた。 それが叶ったんだも…

恋しくて11

写真素材 pro.foto 弾正院宮様から聞いたことはとても驚く内容だった。 その話を聞いて、確かにあたしの命を狙う理由はそこにあるのだと思った。でも、親のしたことで、あたしが恨まれるのは違うと思うのよ。被害者からすればそう考える気持ちも分からないわ…

恋しくて10

写真素材 pro.foto あたしは愛する人に命を狙われた。 弓を向けられ足に怪我をしてしまった。 あまりにも沢山の事が起こったため何もできなかったけど今はゆっくり考えることができるわ。 あんなに大きな事件が起こったというのに、あの事件はただの事故だと…

恋しくて9

写真素材 pro.foto あ~~~~今日もいい天気。 風が吹いて気持ちがいいわ。実はあたしは、本当に外に出ているの。それもお忍びじゃなくて公式な行事として後宮から外に出ることを許されているのよ。 まだ正式な女御じゃないから、外に出る許可を頂いてきた…

恋しくて8

写真素材 pro.foto 幸せな日々が続いた。 鷹男はとても優しく頼りがいがあった。 だからこそ後宮での暮らしも何とか耐えられた。 何事もない暮らしに見えたけど、実はさまざまな嫌がらせが梨壷にあった。 それにも耐えられるのはやっぱり鷹男がいたから。 急…

恋しくて7

写真素材 pro.foto それは・・・・・・ 「融!一体外で何をしているのです。」 「あっ!?父さま?」 「父さまではありません。庭園に出て周りのものが見たら普請がるにちがいありませんぞ。」 「でも~」 そう融が父様に一生懸命に説明していたときようやく…

恋しくて6

写真素材 pro.foto あれから変わらず鷹男は毎日ご機嫌伺いにやってくる。そして沢山の贈り物と共に。美味しいお菓子のときや珍しい唐から伝わった物語や楽器などさまざまなものを届けてくれる。 慣れない後宮での生活だったけど鷹男の心遣いのおかげであたし…

恋しくて5

写真素材 pro.foto あんなに吉野に帰りたいと思っていたのに、自分が鷹男に恋したと自覚した途端もう吉野に帰ろうという気持ちはおさまっていったの。 変わりについ鷹男のことを思い浮かべてしまうのよ。 あたしは今まで恋をしたことがない。 吉野から出るこ…

恋しくて4

写真素材 pro.foto あたしは吉野から出たことがない。 吉野で生まれ、吉野で育った。 母様はお体が弱く京であたしを産むことができないため、静養を兼ねて一時期吉野で暮らしていたそうよ。 そしてあたしは無事に生まれたの。 でも生まれたばかりのあたしを…

恋しくて3

写真素材 pro.foto 私の目の前で天女が舞っている。 それほど美しく素晴らしいものだった。 ここは吉野。 天武天皇が吉野にいる時天女が舞を舞ったという伝説がある。 そう思えるほどその景色は幻想的だったのだ。 私は瑠璃姫が隠れる場所を女房に聞いた。 …

恋しくて2

写真素材 pro.foto 失礼な出会いをしたあたし達は結局小萩に促されて邸へと戻っていったの。 そこで先ほどの男と挨拶を交わすことになったの。 あたしは御簾の中に入ってその男を観察していた。 あたしは今14歳。 多分少しだけ私よりも年がいっている感じ…

恋しくて1

写真素材 pro.foto 会いたい・・・・・・・・・会いたい・・・・・・・・・・・・あなたに会いたい・・・・・・・・・・・どうしてあなたはあたしに会いに来てくれないの?あたしはずっとずっと待っているのに、どうして?会いたい気持ちは募るばかりなのに …