妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

止められない初恋

止められない初恋~鷹男視点3終~

https://girlydrop.com/ 瑠璃が東宮妃になった。 やっとわたしの元に来てくれて嬉しくて仕方が無い。 だが、新婚だというのに瑠璃はご機嫌ではない。 何故なら吉野と全く会えないからだ。 世間的に見れば東宮妃である瑠璃が他の殿方に会おうだなんて どれだ…

止められない初恋~鷹男視点2~

https://girlydrop.com/ わたしは瑠璃を妃にするために早めに動いた。 まずは瑠璃の父である大納言に内々の話だと言い、いづれ 瑠璃をわたしの妃にすることを仄めかした。 大納言はあまりの驚きで真っ蒼になっており最初は難色を示した。 瑠璃は妃にはふさわ…

止められない初恋~鷹男視点1~

https://girlydrop.com/ わたしが初めて恋をしたのは自分より年下の裳着も済ませていない 幼い姫君だった。 わたし達の出会いは吉野の里でのこと。 わたしはショッチュウ体調を悪くし臥せっていることが多いことから 母上が心配して吉野の里に療養させたこと…

止められない初恋7終

写真素材 pro.foto あたしのような女はいつか罰を受けなくてはいけないだろう。 だって、いまだにあたしは鷹男だけじゃなく吉野の君のことを 想ってしまうから。 吉野の君はどうなんだろうか? あたしはそっとお腹をさする。 このお腹の中にはあたしの愛する…

止められない初恋6

写真素材 pro.foto あれから吉野の君はあたしを避けることがなく 鷹男を交えて三人で楽しく談話できるようになっていた。 そんなあたし達の平穏な生活が一変することになる。 「女御様、最近食が細くなっておりませんか?」 「そうかしら?小萩そう思う?」 …

止められない初恋5

写真素材 pro.foto 吉野の君と会えない為鷹男と作戦を練った。 とはいっても大した作戦ではないの。 いつも会う場を作る時、あたしがその場にいることがばれてしまったのが 会えない要因だった。 だから今回はあたしがその時間用事があっていないことを 公に…

止められない初恋4

写真素材 pro.foto 吉野の里を今でも思い出す。 信頼する兄上と初恋の姫君と毎日のように駆け回った。 何もしがらみがなかったあの頃は、毎日あのまま変わることなく 永遠が続くと勝手にそう思っていた。 けれど吉野の里は幻想だった。 父上に京に戻るよう命…

止められない初恋3

写真素材 pro.foto 後宮に入ったあたしは緊張していた。 だって今日は初夜の日。 公の場ではお互い貴族らしくしていたから 言葉遣いだけでも格式ばっていてボロがでないようあまり話せなかった。 鷹男の方も身分が高い為、自分で言葉を発することも あの最初…

止められない初恋2

写真素材 pro.foto ある日のこと。 父さまから大事な話があると告げられた。 いつもよりも神妙な趣であたしにとって人生の節目を告げられた瞬間だった。 「瑠璃、そなたには東宮妃になってもらう。」 「なっ、なんですって!何を急に馬鹿なことを言うのよ!…

止められない初恋1

写真素材 pro.foto 桜満開の地吉野では小さな天使の様な童たちが遊んでいた。 他には菜の花やほかの花々も童たちを 歓迎しているかのように咲き誇っている。 「吉野の君~遅いよ~~~~~」 「お待ちください、後ろを向いて走ったらこけてしまいますよ。」 …