妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

届かない想い1

f:id:fheibon:20200523150341j:plain

 https://girlydrop.com/

 

あたしはずっと待ち続けていたの。

あの人を・・・

なのになんであの人が迎えに来ないの。

あたしが待っている人じゃなくてなんであんたが来てしまったの

どうして!

どうしてあの人じゃなくてあんたが来てしまったのよ。

ずっと待っていたのに、あなたがこないで何故あんたが来てしまったの。

あたしは結局鷹男のあたしを求めすぎる気持ちに我慢しきれずについに

鷹男を受け入れてしまったの。

高彬・・・あなたが悪いのよ・・・・・・

 

 

 

 

 

唯恵事件が終わり融も無事に三条邸に戻って

やっとあたし達は無事に結婚することが出来たの。

あたしだけを一生愛し、あたしだけが北の方になる。

その約束を胸にあたしは高彬と結婚が出来た。

一夫多妻性の貴族社会だというのに高彬は真面目な性格。

だからあたしはとても優しい高彬を愛していたの。

そんなある日、とんでもない噂が京を駆け巡っていったのよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「る、る、瑠璃さま~~~~~~~~」

「ちょっと五月蝿いじゃない!小萩、どうしたの、そんなに慌てて」

「どうしてじゃありませんわ瑠璃さま!

今とんでもない噂がこちらに舞い込んできたのですわ。」

「噂?なんの噂なの」

「それが、あの高彬さまに女性が現れて、

今右大臣家に住まわして見えるそうなのです!!!」

「は????何?小萩!意味が分からないんだけど?」

「高彬さまに愛人がいたのですわ!

それも高彬さまの御子さまをお腹に宿して見えるそうなのです」

「なんですって~~~~~~~~~~~~~!

嘘でしょう!そんな馬鹿な話があるわけないじゃない!あたしたちまだ新婚よ!

それなのになんで高彬の子を宿している女が現れるのよ。

絶対に高彬の子供じゃないわよ。

あたしは信じないわ!」

そうよ、あの女心が全く分からない高彬に

あたし以外の女性が現れるわけがないじゃない

絶対にありえないわ。

高彬の子だっていうけど多分高彬が誰かの子供を匿われているだけで

高彬があたしを裏切るわけがないもの。

高彬から本当のことを聞くまであたしは絶対に信じないんだから!!!

あたしはそう心に決め、高彬から連絡が来るまで待つことにしたの。

でも高彬から連絡はなかなか来なくて凄くイライラしたのよ。

ようやっと高彬から今日、三条邸にくることをきいてあたしは、

高彬からどんな理由を聞かされるのか待っていたの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「瑠璃さん、久しぶりだね」

「そうね~最近あんた、あの噂で凄く忙しかったみたいだわよね。

あたしにちゃんとした理由を教えてくれるはずよね!」

「もう瑠璃さんの耳に入ってしまっているんだね」

「入っているじゃないわよ。あんた、あたしに黙って浮気をしていたというの?

そんなわけはないわよね、あんたはあたしだけしかいないっていってたんだから。

それにあんたみたいな朴念仁があたし以外に

子供を作るようなことなんて出来るはずがないもの。

ねえ~そうでしょう?」

「・・・・・・・・・・・」

「ちょっとどうしたの?高彬。なんで急に黙っちゃうの?あんたまさか・・・」

「ごめん!瑠璃さん!僕は瑠璃さんと結婚する前に

実は瑠璃さん以外の女性と一度だけ

本当に一度だけ夜を共に過ごしたことがあったんだ。」

「!!!!!」

「嘘!」

「あの時、お酒を飲みすぎて僕の乳母の妹君が仕えるある宮家の邸に休憩で

御邪魔した時、ついお酒に酔って・・・魔がさしたというか・・・そんな感じで

あまり覚えてなかったんだけど・・痛????」

「痛いじゃないわよ!この嘘付き!あたしだけだといっていたのにこの!」

あたしは脇息を投げたり、几帳を蹴飛ばしたりとにかく暴れてやったわよ!

どういうことよ。高彬がその変のどこかの貴族の馬鹿息子と

同じだったとは思わなかったわ。

あたしは泣きながら高彬にいろいろ物を投げ続けたの。

でも投げても投げても気持ちは留まることがなかった。

どれだけ投げ続けたかも、泣きつづけたかも分からなかったけど高彬は何もいわずに

ただあたしの怒り狂った気持ちが収まるまで待ち続けたの。

あたしも段々高彬から真実が聞きたくなって暴れるのを止めることにしたの。

「高彬!本当のことを言いなさい!一体誰なの、あんたの子供を身篭っている女は!」

「瑠璃さん、水無瀬宮のあき姫さまといわれる方なんだ。」

「そのあき姫とやらと、高彬はあたしと婚約しているときからの

お付き合いだったのかしら!」

「ちち違うよ!絶対に違う!僕は瑠璃さん一筋だよ」

「そのわりには、子供まで作っていたじゃない。」

「それは悪かったよ・・・・

あの日兵部卿の宮さまのお邸で管弦の宴に呼ばれて

お酒を飲みすぎちゃって、途中気分が悪かったから

僕の乳母の子が水無瀬宮邸に寄ってくれて、酔いを覚まさせようとしたんだ。

でもそこでもつい、飲んでしまって

そこで瑠璃さんと同じ香の匂いを嗅いでしまったからつい・・・」

「あたしと間違えておてつきをしてしまったというわけなのね!!!」

「うん・・・ごめんよ瑠璃さん。もっと早く言うべきだったよ・・・

でも水無瀬宮の姫君さまはあの日、僕がお手つきしたことはいわなかったんだ。

だから僕も何もなかったとそう思っていたんだけど、

乳母の子があき姫さまは僕の御子を身篭っている

ってそういうから僕は吃驚してしまって・・・

でも僕に記憶がなくてもそれでも僕の子だとそういうなら

僕はあき姫を妻として迎えようと思ったんだ!」

「・・・・・・・・・」

「ごめん!」

「じゃあどうして、その女性を右大臣邸に迎える必要があるの?」

「それは水無瀬宮邸は御代が違うから廃れてしまって

そんな御邸に置いておくことが出来ないから

だから右大臣邸に迎えるしかなかったんだ。」

「分かったわ!高彬、もうあんたの御子さまが出来てしまった以上仕方がないわ。」

「だったら瑠璃さん、許してくれるんだね!」

「許すわけがないでしょう!!!

もうあんたなんか知らない。出て行け~~~~~~~」

あたしは高彬をどうしても許せなかったの。

もう子供が出来てしまった以上仕方がないことだとそう思うのよ。

でもあたしだけとそういってくれたのに、こうなってしまってあたしは

どうしても高彬をこの時点では許すことが出来なかったのよ

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村