妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

嵐のような恋物語18

あたしは無事に保護をされて今は御車に乗っているの。

でもあたしは今何が起こっているのか一刻も聞きたいというのに

検非違使はあたしに詳しいことは全く教えてくれなかったの。

ただ今からあたしを安全な場所に連れて行く。

そういうだけ。

あたしはとにかく早く止まったら

飛び出してでもいいから詳しいことが知りたくてしょうがない。

そうしてしばらくしたら周りがざわつきはじめたの。

御車の速さもゆっくりになり止ったから目的地についた様子。

あたしは早速誰かが入ってくる前に御車の中から飛び出したの。

ところがこの場所は全く知らない場所ではなかったのよ。

だってここは鷹男が住まう東宮御所だったんだから。

まさかあたしが中から飛び出してくるとは思いも寄らなかったようで

周りは吃驚されていたわ。

でもあたしは構うことなく近くの者に今の状況を聞きだそうと思ったその時、

「瑠璃!!!!無事か?」

急に鷹男の声が聞こえたと思ったらあたしは誰かに抱きつかれてしまい

吃驚して体が硬直してしまったわ。

でも匂いが鷹男だと判断をしてあたしはゆっくりと力を抜いたの。

そうしてはっと気がついて今の状況を鷹男に聞いたの。

でもここでは人の目が沢山あるから移動をして誰もいない場所であたしは聞いたの。

「鷹男こそ無事だったの?無事なのね。でも一体何が起こったのよ?

あたしが捕らえられていたところを検非遺使が助けてくれたわ。

高彬も助けに来てくれたけど一緒に捕らえられてしまった。

でも結局高彬と共に助けられてしまったけど高彬はすぐに何処かにいってしまったし、

それにこの騒ぎはなんなの?

まさか・・・・まさか鷹男!吉野の君は吉野の君は大丈夫なの?無事なの?

どうなのよ鷹男はっきりといって頂戴!」

「瑠璃・・・・瑠璃吉野は・・・・・

第二親王宗唯は左大臣一派と協力して東宮位を私から引きずり落とそうとした罪で

今は通法寺に蟄居を命じられている。」

「そんな・・・・・吉野の君は一体何をしたというの?」

「宗唯は左大臣達一派と協力して陰謀を企んだ。

私が今上帝に呪詛をかけて殺害を企んでいると言う嘘の計画を立てて

私を東宮位から引きづり落とすという恐ろしい陰謀を実行したんです。

そしてそれは失敗に終わった」

「そんな・・・・・だってそれは

吉野の君は全く関与していなかったかもしれないじゃない。

吉野の君は鷹男のことを信頼していたんだから。

二人とも吉野の里では仲が良くて幸せそうだったじゃない。

だから吉野の君が左大臣一派と結託するわけが・・・ないわよ」

「・・・・・瑠璃お前は知っていたんだろう。

吉野がこの陰謀に加担していたのは・・・」

「それは・・・それはそうだけど・・・でもあたしは信じない。

あたしは絶対に信じたくないわ!

吉野の君が左大臣達と結託していたんじゃなくて利用されていただけよ。

そうよ、そうに決まっているわ!」

「瑠璃、俺は吉野に怨まれていたから・・・・だから仕方がないんだ。」

「何よ!それはどういうことなの?意味が分からないわよ。」

「俺は吉野から、あいつが一番大切にしたかったもの。

これだけを胸に頑張ってきたのを知っていたくせに

俺はあいつから奪ったんだ!」

「それは・・・・・・」

あたしは黙るしか出来なかった。

だって吉野の君があたしにいった言葉だったから。

鷹男があたしを奪ったから、

だからこの計画をたてたとそういっていたんだから。

あたしの心は揺れて今どうするべきなのか、考えることが出来なくなってしまったの。

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