妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

好きなのに~狂おしい愛憎の終結8


一体あの文は何なのか?そして楓さんが言った私達って一体誰なのか?

色々考えそして次に自分がどう動けばいいのか悩み続けた。

楓さんが言った私達って言うのが誰なのかはそう難しいことではなかった。

多分あの小百合という女房のことだと思う。

彼女も鷹男の女房だし楓さんとは同僚だわ。

小百合と楓さんが繋がっているからこそあの文を楓さんがあたしから取り戻そうとしたんだと思う。

だったらどうして?

鷹男を今上帝暗殺者に仕立て上げるとても恐ろしい文なのよ。

あの文の意味を知っていてどうしてあんなに冷静な態度で入られるの?

あの文が一体誰が書いたのかそしてその意味を知っているとでもいうの?

考えれば考えるだけ訳が分からなくなる。

でもあの文を見た状態でこのまま動かないなんてあたしの性分じゃ無理だもの。

早速あたしは小百合の元に言って話を聞こうと思ったの。

本当のことは話してくれないかもしれない。

でもすぐにでも動かなければ間に合わない。

そんな予感がするんだもの。

あたしは女房装束を小萩から借りて東宮御所のほうへと向かっていったの。

そして運がいいことにあたしは小百合の姿を見かけたの。

端っこの部屋で、確かあそこは物が置いてあるだけの塗籠だったような気がする。

あんな場所に何か用事でもあるのかしら?

あたしはそこに誰も入っていかないか、入るものはいないか、そう様子を伺っていたのよ。

しばらくしても誰もその部屋から動きがないためあたしはその部屋に入ろうとした。

その時その部屋から女性が出てきたのよ。

見たこともない女性。化粧が濃くて容姿には優れていないけど別段気にもせずあたしは

部屋の中に入っていったの。

でも!?

あれ????

誰もいない・・・・・・・・

絶対にあの部屋に小百合は入っていった。自分の目で見たんだもの。

でもその部屋から小百合は出てこなかった。

なのにどうして小百合が部屋にいないの?

そしてハッとなって気が付いた。

まさか!

あたしは慌てて部屋を飛び出した。

さっきすれ違った女性。

彼女を必死で探していく。

あの女は一体誰?

すれ違ったと同時にあの香水くさいにおいがうっすらと廊下に残されている。

化粧が濃かったためかなり独特なにおいがすれ違ったときしたのよ。

それを頼りにあたしは急いで走っていった。

そして見つけた!

その彼女を見つけた先はあれ?

そう彼女は梨壺の女房達が集まっている部屋へと中に入っていったのよ。

あの女性は梨壺の女房?

でも彼女はもしかしたら小百合じゃないかとあたしは疑っているのよ。

あの濃い化粧に隠された素顔は小百合なのじゃないかと。

でもどうして小百合が梨壺の女房のふりをするの?

その意味は何なの?

彼女は間者なのだろうか?

そのままその部屋から離れずにしばらく待っていたの。

あの厚化粧の人が小百合なのかも確かめないといけないしあの女が何を考えているのかも知りたいし。

そう思いながらしばらく待っていたら部屋からあの女性が姿を現した。

でも一人でもなく見たことがある殿方と一緒に。

その殿方とは鷹男に少し容姿が似ている帥の宮だった。

二人はほんの少し話を交わしただけですぐに別れていった。

二人の雰囲気は恋愛沙汰な感じじゃなく少し緊張感があったような気がした。

一瞬考えているうちに二人はどこかに行ってしまったのよ。

これでは手掛かり最初に戻ったのと同じよ。

結局一体どういうことなのか分からずあたしは部屋へと戻っていったのよ。

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