妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

信じたいのに

信じたいのに10終

https://www.beiz.jp/ あたしの寝所に久しぶりに鷹男が訪れてきた。 あたしは女御らしく口上を述べていつものように鷹男に 身を任せようと思っていた。 けれど、鷹男が新婚の時の様な視線を投げかけてくる その姿に驚きを隠せず、思わず顔を赤らめてしまった…

信じたいのに9

https://www.beiz.jp/ 今宵は月の宴。 仲秋の名月を愛で、団子や薄を供えて詩歌管弦の遊びをする宴である。 代表に選ばれた貴族たちが自分たちの楽器を披露している。 美しい月を愛でながら楽器の演奏を聴くのは風流であり素晴らしかった。 私は御帳台に納ま…

信じたいのに8

https://www.beiz.jp/ 鷹男との距離は近づくことなく月日は経っていった。 そんな折に、なんと大皇の宮様と藤の宮様が御所に参内なさったの。 私が女御になってからはじめてお会いすることになる。 あの事件の後から親密になり、時々文を交わす仲になってい…

信じたいのに7

https://www.beiz.jp/ 瑠璃姫が藤壺の女御になって半年が経っていた。 今では誰からも評判がよい女御と言われるまでになっていた。 私の周囲の女官たちは教養、身のこなし、立ち振る舞いなど 厳しいものたちであったが、その女官たちを黙らせ、 尚且つ気に入…

信じたいのに6

https://www.beiz.jp/ ドンドン鷹男との距離が離れる中、私は更に混乱を覚えていたの。 それは夜のお召しの時だけは鷹男があたしを見てくれているような気がしたから。 普段ではあたしを女御としてしか扱いはないのに 夜、あたしを抱く時だけは瑠璃という名…

信じたいのに5

https://www.beiz.jp/ 後宮ので生活が落ち着き始め、私が周囲に受け入れられるようになった頃 私と鷹男の距離は少しずつ離れていってしまっていた。 そう感じているのは私だけ。 以前と比べて鷹男が藤壺を訪れる回数は少なくなり 毎日夜をともに過していたの…

信じたいのに4

httpps://www.beiz.j これほど恋焦がれる女性が今までいたのだろうか? この時代に、恋や愛だなんて感情は必要ない。 その感情を持つことで自分を苦しめることになるから子供の頃にその感情は 既に諦めていたものだった。 自分で愛する人と結婚は出来ず決め…

信じたいのに3

httpps://www.beiz.j 後宮での生活はあっという間に過ぎ、慌しい生活もやっと落ち着いていた。 私は表面上ではとても大人しく、人当たりがいい女御として 周囲からの評判もよくて、羨望の的になっていたの。 鷹男も毎日のように私の元を訪れていて寵愛も深く…

信じたいのに2

httpps://www.beiz.j 私が鷹男を受け入れてから慌しく時間が過ぎていった。 鷹男はすぐに父様を御所に呼び出し 私を女御にするように宣旨したの。 あまりにも急だったから父様は大慌てで私に確認してきたわ。 そのさまがあまりにもおかしくて笑っちゃった。 …

信じたいのに1

httpps://www.beiz.j 愛する人と結婚がしたい。ずっとそう思い続けてきた。 愛って何なんだろうか?恋って何なんだろうか? あたしにとっての初恋は吉野の君だった。 おままごとのような恋。 一緒に居るだけで幸せだった。 吉野の君が、あたしの前からいなく…