妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

2019-01-01から1年間の記事一覧

絡まる恋のドタバタ物語7終

写真素材 pro.foto とらわれの身になってしまったあたしはどうすることもできず この部屋からでることができなかった。 もうすぐ高彬がやってくるわ。 あたしはどうしたらいいの。 絶望の気持ちが支配される。かたん部屋に誰かが入ってきた音がした。 あたし…

絡まる恋のドタバタ物語6

写真素材 pro.foto 高彬を待っていたけどすでに遅かったの。 高彬がやってくると思っていたのにとんでもないことを持った人が あたし達の前にやってきてしまったのよ。 ばたばたと騒がしい足音。 そんな足音があたし達の部屋に近づいてくる。 何事かとあたし…

絡まる恋のドタバタ物語5

写真素材 pro.foto 守弥に会いにいったあたしは、瑠璃姫のまま会いにいくことも出来ず 女房装束の姿になって小萩として右大臣邸にやってきたの。 高彬には内緒にしたかったし、すんなり守弥に会えるとは 思わなかったけど、小萩が右大臣邸に知り合いがいて …

絡まる恋のドタバタ物語4

写真素材 pro.foto お夏に会いに行ったものの、 いざ対面すると何を言っていいのか分からなかったの。 沈黙が続いたんだけど、あたしは思いきって鷹男について聞いて見たの。「お夏、お願いがあるの。恋人であるお夏に聞く事じゃないかも知れない。 でもどう…

絡まる恋のドタバタ物語3

写真素材 pro.foto あたしは鷹男が来るのを待っていたの。 約束をしたわけじゃない。 鷹男は今上帝なんだから、東宮時代のように 軽々しくお忍びなんてできるわけがないじゃない。 それなのにいつ来るのか分からず、あたしは鷹男をただ待っていたの。 あたし…

絡まる恋のドタバタ物語2

写真素材 pro.foto あたしはこのまま高彬のいう通りじっとしていたの。 だって小萩は体調が悪いんだから早く治療したいじゃない。 だから一番早い場所に連れて行かれるのかと思いきや、 なんとここは右大臣別邸の鴛鴦殿だったの。 九条邸か新三条邸のどちら…

絡まる恋のドタバタ物語1

写真素材 cg.foto https://www.beiz.jp/ あたしは今吉野の里にいるの。 吉野の君が起した大事件に、あたしは自然に体が動いてしまった。 だって吉野の君を助けたかったのだもの。 あのまま吉野の君が捉えられていなくなるなんて考えられなかった。 そうして…

秘恋7終

写真素材 pro.foto 私の元服の儀は誰もが注目しているようだった。 太政大臣である祖父は泣きながら私を見ている。 小さな私が元服を迎える。その様を思い出しているんだろう。 自分のことなのに実感が湧かない。 けれど成人したとなれば、父上の言った言葉…

秘恋6

写真素材 pro.foto 私の名前は彬という。 父は右大将、母は内大臣を父に持つ今一番権力を持つ家柄の 家に生まれた。 私はいい家柄に生まれ、何不自由なく育てられた。 普通の貴族は父が一人で母上が沢山いるのが当たり前であり 父親は時々しか妻の実家に寄ら…

秘恋5

写真素材 pro.foto 高彬は順調に出世をして内大臣となっていた。 童殿上をしていた彬は今東宮様の御学友として 内裏に上がり、御顔めでたく将来は出世間違いなしだと言われるようになっていたの。 そして、彬が11歳の時元服。 加冠役は太政大臣にまでなった…

秘恋4

写真素材 pro.foto あたしの身体は変化していた。最初は風邪っぽいなって軽く思っていただけなのに食事が中々取れない。まさかと思ったけれど吐き気はない。だから何か病気かと思い、典薬頭に罹ったときだった。「おめでとうございます、北の方さま、やや子…

秘恋3

写真素材 pro.foto あれから邸に戻った。 あたしは普段通りにするつもりが中々できない。 頭の中に映像として残るのは鷹男のことばかり。 あたしが愛した人は三人。 一人目は吉野の君、吉野の君が生きているのか結局のところは分からないけれど生きていると…

秘恋2

写真素材 pro.foto 鷹男の背中姿が見えた。 哀愁が漂う姿。 あたしたちにはそんな姿など、見せたこともないのに。 いつものあんたなら飄々として立派だった。 あんた一人のときは、誰も居ないところで何を考えているの? そんな弱った姿で何を思うの? 鷹男…

秘恋1

写真素材 pro.foto もういつくるのよ~~~~高彬~~~ あんたねえ~この妻を残していつまで仕事をするつもりよ~~ いらいらいらいら 「瑠璃さま、あまり不機嫌なお顔ばかりだと恐いですわよ」 「だって小萩!酷いじゃないの高彬と会えたのなんていつだと…

恋しくて~鷹男視点4終~

画像は下記サイト様から。https://www.beiz.jp/ 私はしばらく瑠璃姫を眺める。 楽しかった思い出だけが走馬灯のように脳裏を駆け巡っていく。 瑠璃姫を憎み瑠璃姫を滅ぼそうと思いながらも 私はずっと惹かれ続けていたのだ。 初めて会ったあの吉野の里から。…

恋しくて~鷹男視点3~

画像は下記サイト様から。https://www.beiz.jp/ 暗い暗い感情が私を支配する。 宗唯と瑠璃姫が偶然会っただけなのに黒く醜い感情が浮き彫りになってくる。 この感情が何なのか知らない。 いや、あえて何なのかは考えたくなかった。 それは私にとっては禁忌な…

恋しくて~鷹男視点2~

画像は下記サイト様から。https://www.beiz.jp/ 私の部屋にただ一人佇む人がいる。 居るはずがない人が・・・・・ 「母上・・・・・どうして・・・」 「東宮・・・・・・・・・」 淑景北舎に幽閉されているはずの母上が、何故ここに居るのだ。 私が入ってき…

恋しくて~鷹男視点1~

画像は下記サイト様から。https://www.beiz.jp/ ははうえ~~~~~~ははうえ~~~~~~~~~ こっちかな~ねえ~ははうえ? 子供が嬉しそうに母親に色々話しかけている姿が見える。 ふふ~~~そうですよ、東宮あちらのほうにあなたの大切な姫君がお見…

恋しくて12終

写真素材 pro.foto 真っ暗な暗闇の中をあたしはさまよっていた。 あたしはどうしたんだろう・・・・・ 見渡す限り真っ黒な闇。あたしは死んだんだ。 鷹男の目の前で毒薬を飲んで・・・ 鷹男はずっとあたしの命を狙っていたといっていた。 それが叶ったんだも…

恋しくて11

写真素材 pro.foto 弾正院宮様から聞いたことはとても驚く内容だった。 その話を聞いて、確かにあたしの命を狙う理由はそこにあるのだと思った。でも、親のしたことで、あたしが恨まれるのは違うと思うのよ。被害者からすればそう考える気持ちも分からないわ…

恋しくて10

写真素材 pro.foto あたしは愛する人に命を狙われた。 弓を向けられ足に怪我をしてしまった。 あまりにも沢山の事が起こったため何もできなかったけど今はゆっくり考えることができるわ。 あんなに大きな事件が起こったというのに、あの事件はただの事故だと…

恋しくて9

写真素材 pro.foto あ~~~~今日もいい天気。 風が吹いて気持ちがいいわ。実はあたしは、本当に外に出ているの。それもお忍びじゃなくて公式な行事として後宮から外に出ることを許されているのよ。 まだ正式な女御じゃないから、外に出る許可を頂いてきた…

星に願いを 後編

写真素材 pro.foto 瑠・様・・・瑠・様・・・・・・・・ 瑠・様・・・・・・・・・ また誰かがあたしを呼ぶ声がする。 そして! ばさっと! あたしはすぐに飛び起きた! ここがどこなのか確認もせず部屋を飛び出そうとしたとき 「瑠璃さま!!!!!どうされ…

星に願いを 中編

写真素材 pro.foto あたしはひたすら歩いた。どこをどう歩いたのか分からず闇雲に廊下を渡っていく。 その時誰かとあたしはぶつかってしまった。 「一体何者です!」 厳しい女性の声が咎める。 あたしは誰とぶつかったのか顔を上げる。 その時あたしの顔に気…

星に願いを前編

写真素材 pro.foto どれだけ姫を想っても姫は私に答えてくれなかった。 どれほど私が瑠璃姫に恋焦がれているのかあなたは分からないのでしょうね。 私はあなただけを生涯愛し続けることを誓います。 もう、あなたは手の届かないところにいってしまったが そ…

恋しくて8

写真素材 pro.foto 幸せな日々が続いた。 鷹男はとても優しく頼りがいがあった。 だからこそ後宮での暮らしも何とか耐えられた。 何事もない暮らしに見えたけど、実はさまざまな嫌がらせが梨壷にあった。 それにも耐えられるのはやっぱり鷹男がいたから。 急…

恋しくて7

写真素材 pro.foto それは・・・・・・ 「融!一体外で何をしているのです。」 「あっ!?父さま?」 「父さまではありません。庭園に出て周りのものが見たら普請がるにちがいありませんぞ。」 「でも~」 そう融が父様に一生懸命に説明していたときようやく…

恋しくて6

写真素材 pro.foto あれから変わらず鷹男は毎日ご機嫌伺いにやってくる。そして沢山の贈り物と共に。美味しいお菓子のときや珍しい唐から伝わった物語や楽器などさまざまなものを届けてくれる。 慣れない後宮での生活だったけど鷹男の心遣いのおかげであたし…

恋しくて5

写真素材 pro.foto あんなに吉野に帰りたいと思っていたのに、自分が鷹男に恋したと自覚した途端もう吉野に帰ろうという気持ちはおさまっていったの。 変わりについ鷹男のことを思い浮かべてしまうのよ。 あたしは今まで恋をしたことがない。 吉野から出るこ…

恋しくて4

写真素材 pro.foto あたしは吉野から出たことがない。 吉野で生まれ、吉野で育った。 母様はお体が弱く京であたしを産むことができないため、静養を兼ねて一時期吉野で暮らしていたそうよ。 そしてあたしは無事に生まれたの。 でも生まれたばかりのあたしを…