妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

初恋~叶わぬ思い~

初恋~叶わぬ思い~16終

https://www.beiz.jp/ あたしは会えなくてもとにかく行動しなくては先に進めない、 そう感じたため藤壺を出て鷹男が住まう清涼殿に足を運んだ。 いくら女御といえど、帝の許しなくこの場所を訪れることはあってはならない。 案の定古参の命婦に止められてし…

初恋~叶わぬ思い~15

https://www.beiz.jp/ 鷹男の怒りに満ちた表情。苦しんでいる鷹男を見たとき、涙が浮かんできた。 どんな思いで鷹男はこの場に現れたんだろう。 でも殴られた宗義は飄々としていた。まるで自分は悪くないかのように。 そんな態度だからこそ鷹男も震えるよう…

初恋~叶わぬ思い~14

https://www.beiz.jp/ あたしの全く知らない噂。そんな噂が流れていただなんて初耳だったの。 だったら宗義はその噂が本当だったらあたし以外に 麗景殿の女御さまをも誘惑をしていたということ? それほど宗義は義母となる女御が憎かったの? さっぱり理解が…

初恋~叶わぬ思い~13

https://www.beiz.jp/ 鷹男はあれから何も行動を起さない。 あんなことを知ったというのに宗義の東宮位を剥奪することもせず あたしもこのまま女御のまま・・・ ただ違うことはあれから一度も鷹男は藤壺にも来る事もないし 清涼殿に召されることもない。 鷹…

初恋~叶わぬ思い~12

https://www.beiz.jp/ 宗義との関係は変わらず続き、いつ鷹男に知られないかと びくびくしながらあたしはついに 親王さまを御生みすることになった。 鷹男にとっては第ニ親王。 本当なら権力争いに関わってくる御子なんだろうけど もう東宮様も決まっている…

初恋~叶わぬ思い~11

https://www.beiz.jp/ 宗義の衝撃的な告白にあたしは否定をするしかなかった。 だってあたしは宗義に一度たりとも体を許すわけがないんですもの。 どれだけあたしが否定の言葉を口にしても けして動じない宗義にあたしは段々不安を抱いてしまう。 確かにあの…

初恋~叶わぬ思い~10

https://www.beiz.jp/ 結局誰が源氏物語を送ってきたのか分からなかった。 この飛香舎に巻物を届けてくれた女房は案外簡単に見つかった。 昔からこの後宮に仕えているもの。 ただ彼女が忙しいと言うのに知り合いの女房から頼まれてしぶしぶ 届けてくれたみた…

初恋~叶わぬ思い~9

https://www.beiz.jp/ あたしのお腹の中に子供がいることを知った鷹男は凄く喜んでくれた。 周りから数多くの祝福もいただいたの。 光徳院さまは十年前にはお隠れになったけど大皇の宮さまはまだ御健在。 もちろん今でも元気に過ごされていて時々後宮に遊び…

初恋~叶わぬ思い~8

https://www.beiz.jp/ あたしはあれから飛香舎に局をいただき藤壺の女御と言われているの。 もう何年も女御を娶らなかった鷹男が急にあたしを娶ったから 周りは凄く驚いた見たい。 父さまなんて宣旨を受けた直前吃驚して三条邸に戻ってから ずっと寝込んでし…

初恋~叶わぬ思い~7

https://www.beiz.jp/ 貴久から鷹男の女御になってもいいという嬉しい言葉に あたしはつい気持ちが昂ぶってしまい 今すぐにこのことを鷹男に知らせようと思ってしまったの。 いつもなら鷹男は政務があるから終わってから会いに来てくれるというのに 自分から…

初恋~叶わぬ思い~6

桜の木の元で鷹男と会いお互いなにも言わずに見つめ続けた。 何も言葉が出てこない。 鷹男から逃げたくて仕方がないというのに体が動かなくなってしまった。 どれだけこの状態が続いたんだろう。 凄く時間がたったかのように思えたけど短かったかもしれない…

初恋~叶わぬ思い~5

https://www.beiz.jp/ 知られたくなかったのに、いえ、いづれは知られるとは分かっていたのに こんな最悪な見つかり方にあたしは身が震えるような気がして仕方がなかったの。 東宮さまがまだ幼かった頃からあたしは数回しか会ってはいなかったけど それでも…

初恋~叶わぬ思い~4

https://www.beiz.jp/ 梨壺の女御はとても可愛らしくていかにも右大臣家に大切に育てられた姫らしく のびやかな感じの姫君だった。 桐壺の女御とは違い、人の顔色をみることなど全くなく、 私にいろいろな質問を投げかけたりと朗らかでとても感じが良かった…

初恋~叶わぬ思い~3

https://www.beiz.jp/ 桜の君と右大臣家で再会してから数年が経った。 元服もして今は東宮として立派に出来るように仕事をこなす毎日が続いている。 ゆるやかな何も起こらない現実に私の心は安心もあるが退屈な毎日でもあった。 若い公達たちが集まり、信頼…

初恋~叶わぬ思い~2

https://www.beiz.jp/ あれから数年が経った。 桜の君がいったすぐに会えるという言葉を信じたが、結局会えなかった。 暇があればすぐにあの桜の木の下に行くのはもう日課になってしまっていた。 そんなある日、誰かが桜の木の下にいることに気がついたのだ…

初恋~叶わぬ思い~1

https://www.beiz.jp/ 私には初恋のかたがいる。目をつむるとあの方を思いだす。 あの人は私の手の届く場所にいるというのに心は繋がることはない。 どうしてあのかたは私を選ぶことがないのだろうか? 私はあなただけを愛しているというのに・・・・ 「「姫…