妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

嵐のような恋物語14

あたしを抱き締めてくれる人がまさか鷹男だなんてあたしはあまりにも吃驚して

しばらくは動けなかった。

鷹男に抱き締められてやっぱりあたしには吉野の君じゃなくて鷹男が好き!

そんな強い感情に支配されていた。もし鷹男があたしを好きじゃなくて

ただ東宮としての地位を固めるためにあたしに近づいてきたとしても

それでも全然構わない。

そういう想いも芽生えてきたの。

でも真実をはっきりとさせたい。

あたしは思いきって鷹男に話しかけたの

「鷹男あんたなんでこんなところにいるのよ」

「それはこちらの台詞だ、瑠璃お前はなんて危険なことをしでかしたんだ!

なんのために高彬を護衛に付けたと思っているんだ!」

「やっぱり鷹男、あたしは誰かに狙われているの?

だから高彬に命令してあたしの所に毎日のようによこしたのね。」

「しまった・・・いや別に瑠璃が狙われているんじゃなくて

お前が何かしでかしやしないかと思って高彬に監視させているだけで」

「鷹男!本当のことを教えて頂戴!

あたしはただ何も知らずに守られているだけじゃ嫌よ!

一体あんたに何があったの?

鷹男はあたしのことなんて好きでもないくせに

今さらあんたに守られたくないわ!」

「違う!俺は瑠璃が好きだ!お前だけを愛している!

でもお前が俺の元に来ることになると危ないんだ!

だからお前は吉野の元にいた方が安全なんだよ!」

「安全なんて知らないわ!

あたしは自分が知らない間に守られているような女じゃないわ。

あたしは鷹男あんたを守りたい。今、鷹男が狙われているんだからあたしも協力する。

だら本当のことを言って頂戴!鷹男お願いよ!」

「・・・・・・・・・・・分かったよ瑠璃。

そうだな、お前がただ黙って守られているだけの姫君じゃなかったよな。

仕方がない、今までの経緯を話すよ。

俺が吉野の里から京に戻って瑠璃を入内させようと

準備をしていたら吉野からとんでもないことを聞かされたんだ。

それは正良親王を次期東宮にするために

俺を東宮から引きずり落とそうと左大臣である入道が陰謀を企んでいると」

「なんですって!じゃあ~あたしが床下にいたあのお邸は

左大臣邸の別宅って言うわけなのね。

でもどうして吉野の君がその情報をしっているの」

「吉野は偶々左大臣たちの企みを聞いてしまったんだそうだ。

ただその時吉野はとんでもない情報まで仕入れてきた。

それは瑠璃姫の暗殺だった」

「何ですって!あたしを殺すというの?」

「右大臣家の姫だけではなく瑠璃まで俺の女御になったら俺のバックも固くなるから

だから今宣旨が下っていない瑠璃だったら

大臣家と違って警護も薄いと考えたみたいで、だからお前が危なかったんだ。

だからお前のことは諦めて吉野と結ばれたほうがお前にとっても

吉野にとってもいいと思ったんだ。

俺さえ、瑠璃を諦めたらそれでいいと。

初めから瑠璃と吉野は初恋同士だったんだからそれが一番

いい方法だと思ったんだ!」

「あんた馬鹿じゃないの!あたしが影であんたに守られて嬉しいと思うの?

そんなわけがないわよ。

あたしは吉野の君は好きだけど兄としてしか好きじゃないわ。

あたしが本当に好きになったのはあんただけよ!

本気で好きじゃない人と結ばれたってあたしはちっとも幸せじゃなわよ。

勝手にあたしの将来を決めないで頂戴!」

「瑠璃、でもお前は俺のせいで命まで狙われていたんだぞ!

今は吉野が瑠璃と結ばれることを左大臣側は

そう思っているから大丈夫だが、なにかあっては遅いんだぞ!」

「あんたはいつまでたってもあたしが分からないのね。

あたしはただ何もせずに守られているばかりな姫君じゃないのよ。

もういい加減にわかりなさい。」

「でもいいのか瑠璃!もしかしたら命に危険が迫るかも知れないんだぞ!」

「あたしは自分の身は自分で守るし好きな相手を守りたいの!

だからあたしは鷹男に全面的に協力をするわ!」

「瑠璃!ありがとう!」

あたしと鷹男はやっとお互いの誤解も取れて

あたしは鷹男に協力をすることに決めたの。

でもあたしは皆に内緒でお忍びで追いかけてしまったわけだから

一旦三条邸に戻ってそれから

高彬を介して鷹男に協力することに決めたのよ

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