妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

恋しくて1


写真素材 pro.foto

 

 

 

会いたい・・・・・・・・・
会いたい・・・・・・・・・・・・
あなたに会いたい・・・・・・・・・・・
どうしてあなたはあたしに会いに来てくれないの?
あたしはずっとずっと待っているのに、どうして?
会いたい気持ちは募るばかりなのに

あなたの姿は分からないの。
早く会って気持ちを確認させて頂戴。
お願いよ・・・・・・・・






















会いたい・・・・・
会いたい・・・・・・・・・
君に会いたい・・・・・・・・・・・
君に早く会うために勉学に励んだし武術も鍛えた。
そうして君に相応しくなるために頑張った。
それなのにどうしてなんだ!
一夜にしてこの気持ちは無になってしまった。
この狂おしい気持ちを

どうぶつければいいんだろうか?
もし君に会った時は
その時は・・・・・・・・・・・・・・









君を壊す時だ・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・





















                       恋しくて





















姫様~~~~~~

瑠璃姫様~~~~~~~~~~

あたしを呼ぶ声がする。
あたしはそんな声を無視して今は桜の木の上に登り小萩たちから身を隠しているところなのよ。
もし見つかったらどうなることか。
だって急にあたしの婚約者があたしを京に迎えて結婚しようと言い出したんだもの。
そんなの冗談じゃないわ!
父さまが勝手にあたしが生まれたのと同時に婚約者を決めてしまったんだもの!
会ったことがない人と急に結婚しろだなんてあんまりよ!
酷すぎるじゃない!
内は藤原一族の筆頭家系!
権力はとても強くそして大金持ちな家柄なのよ。
でもあたしはそんな家柄の姫だというのに幼い頃から京から離れたこの吉野の別荘で生まれ育った。
東宮様の婚約者として立派になるようにと父さまに命令されてあたしは家族も居ない遠く離れた場所で
育てられたの。
ここには一度も父さまもそして母さまでさえ来ることもなく両親の愛さえ知らずにあたしは育った。
そんなあたしがここまで元気に育ってこれたのはお祖母さまとそして小萩たち女房たちのおかげなのよ。
寂しくて寂しくて泣いてばかりいたあたしの傍にはお祖母様が傍に居たから我慢が出来た。
でもしばらくするとお祖母様は病に倒れられそのまま他界。
それでもこの吉野で丈夫に育つことが出来たのは小萩たち女房達の励ましのおかげだった。
小萩たちが居なかったらあたしは今ここには居ないかも知れない。
お祖母様を追っていたかもしれない。
だからお祖母様と小萩たちには感謝の気持ちを忘れることはないわ。
でもこれとそれとは別よ!
いくら小萩たちにクドクドいわれていてもあたしは素直に京に行けるわけがないじゃないの!
ずっと会いたくて会いたくて願っていたのに結局会えなかった。
それなのに今さら会いたいだなんてその上結婚だなんて冗談じゃないわよ!
断固拒否してやるわ!












「瑠璃さま~~~やっと見つけましたわ!」
「小萩!」
あたしの一番仲良しの女房である小萩に見つかってしまった。
何で見つかってしまうのよ。
桜の木に登るのは見つかったら何を言われるか分からないからだれにも見られないように慎重にいつも登っていたのに!
「小萩!じゃございません。そんな危ないところに登るのはお止めください~~~
大怪我をしたらどうなさるおつもりですか?
尊いご身分ですのに~~~」
「別にあたしが尊い訳じゃないわ!あたしが嫁ぐお方が貴い身分なだけよ!」
どうして自分で未来を決めたらいけないの?
好きでもない、ましてや会ったこともない人とどうして結婚しないといけないの。
あたしは自分で好きな人を、運命の人を決めたいのに勝手に決めないでよ!
絶対にあたしは京に行かないんだから~~~~~~
あたしは考え事をしすぎて一瞬気が抜けてしまったの。
あれ?
そのままあたしは木から落ちてしまった。
きゃあ~~~~~~
「瑠璃さま~~~~~~」
皆の騒ぐ声が聞こえる。そしてて木から落ちた衝撃であたしは目を閉じる。
でも・・・・・・・・・目を閉じてもぶつかる衝撃も無く柔らかな誰かに抱きしめられたような感じだった。
少しずつ目を開けたあたしは更に驚いたの!
だって見知らぬ殿方の胸に抱かれていたのだもの。
抱かれたままあたしはそのままその殿方から降ろされる。
力強い腕の力であたしは支えられ一瞬何が起こったのか分からなかった。
「桜の精霊が舞い降りたのかと思いましたよ。美しい姫君。
しかし思ったよりも重かった。あなたはやはり生身の人間ですね」
「なっなんですって~~~~~~~~~~~~~」
素敵な殿方が前に現れたのかと思ったけどなんて人なの!
「失礼な人ね!あたしは重くはないわよ!」
「いえいえ、支えるのが苦しいくらいでしたよ。少しは痩せた方が~」
まあ~~~~~これでも婚約者がある身でどうしてこんなことを言われなくっちゃいけないの!
あたしが更に食って掛かろうとしたとき小萩が泣きそうな声で止めに入った。
「瑠璃さま!お止めください!東宮様の御使者のお方ですわ。これ以上無礼はお止めください~~~」
この失礼な男が東宮様の御使者の方?
いくら見たことがない婚約者を京に迎えるがために派遣したとはいえあまりにも無礼すぎるんじゃないの
?なんなのよ!この男は!
殿方自体殆どこの別荘にいないこともあり男に免疫がないあたしにとってこの出会いは特に最悪で印象に残りすぎるものだったのよ・・・

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この話は、リボンコミックス、種田有菜先生の桜姫華伝のWパロです。

桜姫華伝はかぐや姫の孫とか妖古の話が出てきますが、殆ど

なんて素敵にジャパネスクの設定に近いストーリーに仕上げてます。

前回置いてあったものですがよろしくお願いします。