妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

星に願いを 後編


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瑠・様・・・瑠・様・・・・・・・・

瑠・様・・・・・・・・・

また誰かがあたしを呼ぶ声がする。

そして!

ばさっと!

あたしはすぐに飛び起きた!

ここがどこなのか確認もせず部屋を飛び出そうとしたとき

「瑠璃さま!!!!!どうされたのです!?」

「え!?」

瑠璃??????????

あたしは名前を呼ぶ人の顔を眺める

「あれ??????小萩?」

「はい!そうです。しかし一体どうなさったのでございますか?そんな血相なお顔で!

もう高彬様が門の中に入ったと連絡がございましたのでお知らせに参ったのに」

そんな・・・・・・・まさかあれは夢だったって言うの?

あまりにも長い長い夢だった。

切なくて苦しくてあんなに涙が出たのにあれは夢だったって言うの?

「ねえ!小萩!!!!!あたしって生きてるの?」

「は!?何を言って見えるのでございますか?これから高彬様と初夜を迎えるというときに

おかしいことを言われては困ります。それに瑠璃さまはほんの少しここでうたた寝をなさっていただけで

はございませんか?」

「それはどれくらい?」

「少し考え事をしたいとおっしゃられていたので半刻ほどばかりでございましょうか?」

「たったの半刻・・・・・そう・・・・・・・・ありがとう。ごめんなさい。

夢を見ていたみたい。長い長い夢を。だからあたしはその夢を現実だとそう思いこんでしまったんだわ。

もう高彬がここを訪れるのでしょう。」

「はい、もうじきにお見えになると。」

「そう、分かったわ。」

あたしがそういうと小萩は安心したのかすぐに部屋を出て行く。

もうすぐ、あたしは高彬の妻になる。

夢だったのか?それとも・・・・・・・

でももうここまできたらあの未来は本当に起こる可能性が高いのでしょうね。

でも・・・・・・・でも未来であたしは後悔をしたわ。

鷹男を選ばなかったことを凄く凄く後悔した。

もう今の気持ちのまま高彬の妻になるわけには行かないわ。

高彬には申し訳ないけどあたしはやっぱり本当に愛した人と結ばれたい。

高彬には断ろう。

そう思ったとき御簾越しから誰かがこの部屋に入ってきた気配がした。

もう高彬はすぐ後ろにいるのね。

あたしは自分に高彬が近づいたとき別れの言葉を発した。

「ごめん・・・・・ごめん・・・・・高彬・・・・・・本当に御免なさい。」

あたしの謝罪の言葉に近づく気配が立ち止まった。

あたしはまた涙を流しながら高彬に懇願した。

「お願い・・・お願いよ高彬。あたしはあんたと結婚は出来ない。

あたしはやっぱり鷹男が・・・鷹男を愛しているの。高彬が嫌いなわけじゃない。

ただ鷹男を愛している気持ちをなかったことにすることがどうしても出来なかったの。

だから・・・だから・・・」

「瑠璃姫!その言葉は本当なのですか!」

あたしはギュッとしっかり後ろから抱きしめられていた。

まさか!鷹男なの!?

「それは瑠璃姫の本当の気持ちなのですか?」

狂おしいほど切ない鷹男の声があたしの心に響く。

あたしはクルリと前を向き鷹男と対峙する。

あ~~~~~~~~~~~鷹男だわ!本物の鷹男だわ!

ずっと会いたかった鷹男!あたしは鷹男への愛する気持ちでいっぱいだった。

やっと鷹男に出会えた幸せな気持ち。

あたしはもう間違えないわ!

あたしは鷹男が本物なのか知りたくて鷹男の顔を自分の手で包み込む。

そして鷹男の視線をグッと受け止めながら真実の気持ちを発した。

「あたしは鷹男を愛してる。あんただけを愛してる。もう逃げないわ!」

あたしは自分の気持ちのまま鷹男に熱烈な接吻を交わす。

もうあたしは逃げない。

もし自分から鷹男の気持ちが離れようとしてもそれでもあたしが愛したのは鷹男だけなんですもの。

「瑠璃姫!私はあなただけを愛しています。何度も何度も生まれ変わってもあなただけを

愛し続けることを誓います!」

あたしはついに本当に愛した人と結ばれ鷹男の女御に入内することになる。










あの未来の出来事はなんだったんだろう。

とても不思議な経験だった。

一瞬の出来事だったかもしれない。

でもあの経験がなければあたしは絶対に高彬と結ばれていただろう。

鷹男にもあの不思議な出来事を話した。

鷹男はもちろん信じてくれたわ。もしあのままあたしが高彬の妻になっていたらそうなっていただろう。

そう断言していた。

二人で話をしていて、同じ共通の出来事があの日会ったことに後で気が付くの。

あたしも、そして鷹男も同じ天の川を見てそして願ったって。

あたしは鷹男のことを。

そして鷹男はあたしのことを。

だからもしかしたら彦星と織姫があたし達二人の真実の愛が伝わり

願いを叶えてくれたのかもしれない。

あたしも鷹男もそう思う。

あたし達は星に願いそしてそのおかげでとても幸せになったんだから。

もう自分の気持ちを見失わない。

せっかくの恋の星に願いをかなえてもらったんだから。

あたし達とても幸せです!!!!!!!!!!!!!!!!!