妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

人魚姫の涙14終


写真素材 cg.foto

あたしと鷹男は気持ちがやっと通じ合うことができた。

あれから右大臣家を離れあたしは後宮に戻った。

もう後宮に戻る事はないとそう思っていたのにここに戻ってこれて凄く嬉しい。

その上、鷹男とやっと気持ちが通じ合う事が出来たのですもの。

両思いってこんなに素敵なものだなんて思いもよらなかった。

でもあたし達の気持ちが通じ合うことが出来たのは高彬のおかげ。

本当に高彬には感謝しきれないくらい。

今度淑景舎に呼んできちんと御礼をしなくては。

鷹男もそういっていたしね。

大臣家から後宮に戻った日、初めて気持ちが通じ合った大切な日。

鷹男はあたしを全然離してくれなかった。

ずっと求めて求めて・・・・・言葉なんて必要ないくらい。

とても幸せな夜を過ごした。

結局朝まで離してくれなくてあたしの体はあくる日

動く事が出来ないくらいだった。

そしてその次の日も鷹男はやってきてあたしを朝まで離してくれない。

それほど鷹男はあたしを求めてくれたの。

凄く嬉しくて仕方がない。

そんなある日のことだった。

鷹男は夜淑景舎にやってきた。

「瑠璃姫・・・・・・・・・やっとあなたに会う事ができた。

あなたと気持ちが通じ合ってから

あなたに会えない時間を思うだけで切なくて仕方がありませんよ。」

「鷹男、あんたね~そんな恥ずかしいこと言わないで頂戴よ」

「しかし政務をしながらあなたのことばかり思い浮かべてしまうのです。」

もう鷹男は最近恥ずかしい台詞を何度もあたしに言ってくる。

気持ちが通い合う前は凄く冷たかったのに

平気で照れる言葉を何度も言ってくる。

あたしは聞き慣れていないからいつも顔を真っ赤にして反論するんだけど

鷹男はどうもあたしの反応をみて面白がっているみたいなのよ。

ホンと性格が悪いんだから。

「鷹男、もうあたしをからかうのはここで止めて頂戴。」

「からかってなどいませんよ。

あなたの反応がとても可愛らしいからついつい見てしまうのですよ」

「もう鷹男の馬鹿」

「ふふふ・・・・・瑠璃姫・・・・・私は本当に今幸せですよ」

「鷹男・・・・」

さっきまであたしをからかっていた鷹男の雰囲気が急に変わった。

あたしだって今はとても幸せよ。

以前はお互い気持ちが通じていなかったから苦しくて苦しくて仕方がなかった。

でも今は違う。

鷹男はあたしを愛してくれる。

その気持ちを十分にあたしにぶつけてくれるからあたしは嬉しくて仕方がないの。

「瑠璃姫には相当辛い思いをさせました。

私はあなたの気持ちをずっと踏み続けていました。

瑠璃姫には申し訳ない事をしました。本当にすみません。」

鷹男は急にあたしと正面をむき頭を下げた。

あたしは驚きそして焦ってしまう。

「鷹男、いいのよ何度も謝らなくても!」

「しかし・・・・あなたに苦しい思いを何度もさせてしまいました。

私は毎日あなたに頭を下げることしかできません。」

鷹男はあの日から毎日あたしに謝ってくれる。

東宮として身分も高いのに頭を下げるだなんて

許されない立場なのにあたしに謝ってくれる。

それほどあたしに対して申し訳なかったという気持ちが伝わってきて

それはそれで嬉しくもある。

でもやっぱり頭を毎日下げられて喜ぶ趣味はないのよね。

あたしはもう謝らなくてもいいと鷹男に言った。

もうあたしは鷹男を許しているんだからと。

そうしたら鷹男はあたしにこう言った。

「瑠璃姫・・・・・私があなたにしてきたことは許されるものではありません。

しかしあなたは私を許してくれるという。

瑠璃姫・・・・ありがとう。私は一生あなただけを愛します。

あなたを大切にします・・・・・・・・・

瑠璃姫・・・これを受け取ってください」

「えっ?」

急に鷹男は自分の懐から物を出し、あたしに手渡してくれた。

それは・・・・・鷹男がずっと肌身離さずもっていたあのお守り袋だった。

「ちょっと、何で?これは鷹男がずっと大切にしていたものでしょう。

それをなんで!」

「そのお守り袋は私が大切に持っていたものです。

だからこそ瑠璃姫に持っておいて欲しいのです。」

「でも・・・・」

「このお守り袋は私と瑠璃姫を結んでくれたとても思い出深いものです。

私がこれをずっと肌身離さず持っていたのは母宮が作ってくれた物だから。

ですがあなたと初めて出会うことが出来た大切な品でもあるのです。

あなたにもう一度再会できる。そう思ってずっと離さないでいました。

そしてあなたは私の元にきてくれました。私はもうあなたを間違えない。

あなただけが大切だから。だからもうこれは私には必要ないのです。

私の大切なお守り袋をあなたに渡したいのです。

思い出いっぱいのお守り袋受け取ってくれませんか?」

「鷹男・・・・」

鷹男の言いたいことが伝わってきた。

凄く嬉しくて仕方がない。

肌身離さず持っていた大切なものをあたしに預けてくれる。

それはあたしが鷹男にとって特別っていうこと。

鷹男の気持ちが伝わりあたしの気持ちも幸せになる。

嬉しい。

「鷹男・・・・本当にあたしでいいの?」

「もちろんです!私の大切な大切な愛する人はあなただけ。

その印としてこの私にとって一番大切なものを預けるのです。

瑠璃姫・・・持っていてくださいね」

「もちろん!」

鷹男と気持ちが通じ合いあたしを愛してくれる。

特別と言ってくれる。

あたしは幸せになる。

鷹男・・・・・一緒に幸せになろうね。

ずっと一緒だよ!!!!!!

瑠璃姫編完結

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