妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

交差する思い1

瑠璃姫から高彬と結婚なさると、

もう会わないという言葉が書かれた手紙が届いた。

瑠璃姫があの唯恵の事件の時二人が筒井筒の仲で

唯恵を待つために吉野の里に瑠璃姫が行ってから

時は随分経った。

そのため私は自分の身分を隠して使いのものを吉野に送っていた。

瑠璃姫からの返事は一度もなかった。

しかし、今日唯一届いた返事がお別れの返事だとは予想もつかなかった。

瑠璃姫あなたはどうして私を受け入れてくれないのですか?

私の心はあなただけのものなのに、それでもあなたは私を拒否なさるのですね。

私への返事がこれとはどうしてそうなってしまうのです。

私が納得するわけを聞かせてください

待っていてください。

あなたがいる吉野の里に今行きます。

瑠璃姫・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は吉野の内大臣邸の別荘に入った。

そして瑠璃姫を探した。

瑠璃姫のいるであろう東の対の屋に入った。

「誰?・・・鷹男・・・」

「あなたが恋しすぎてついにあなたの下に来てしまいました。」

「鷹男あなた何しているの?あなたは恐れ多くも帝なのよ。

それなのに、こんなところまで来て

何かあったらどうするの?」

「瑠璃姫は私を案じてくださるのですね。

少しでも私を思ってくださると思っていいのですね。」

「何を言ってるの。私は鷹男にもう会わないと返事をしたはずよ。

なのになんでこんなところにまで現れるの?」

「瑠璃姫私はあなただけを愛しているのです。

それなのにあなたは私よりも高彬を選ぶというのですか?

あなたは私よりも高彬が好きだというのですか?

納得できないのです。私の納得する理由を教えてください。」

「ちょっ・・・納得する理由っていわれても・・・・」

「あなたは私を嫌いなのですか?」

「嫌いなわけないわよ・・・・でもね鷹男は帝なのよ。

私の愛したい相手は自分だけを自分ひとりだけを

一生愛してくれる人がいいの!だから鷹男じゃ無理なのよ。」

「・・・瑠璃姫そうであるならあなたは高彬を愛しているわけではないのですね。」

「えっ、な・・にを」

「だってそうでしょう。あなただけを一生愛してくれる人ならば

だれでもいいとそう私には聞こえますが

どうなのです。」

「ちが・・う・・違うは!何をいっているの。

高彬はあたしが幼き頃からあたしだけを愛してくれた。

あたしだけしかいらない、そういってくれたのよ。

だからあたしは高彬だけを愛そうとそう思った。」

「ですが瑠璃姫、もし高彬が他の姫も迎えてしまったらどうなのですか?」

「やだ・・・何を言ってるの鷹男・・・」

「高彬は右大臣家の四男であるとはいえ、私の腹心。

そして将来出世が約束されるのが高い人間でもある。

そんな人間が一人の貴族の姫君だけを愛し続けるなんて無理なのではないですか?」

「や・・ちょっ・・」

「あなたと結婚できたとしても高彬の周りのものが黙っているとは思いません。

高彬はこういうことは案外うとい。

周りが上手に瑠璃姫以外の貴族の姫を迎えさせようとされる可能性は高い。

そうは思いませんか?」

「止めて!!!そんなこと聞きたくない!」

「いいえ、止めません。

瑠璃姫はその可能性を消して高彬が瑠璃姫しか愛せないという風に

思い込もうとなさっているのではありませんか?」

「いや~・・・やめて・・・ううっ・・・」

「申し訳ございません。

でも瑠璃姫私はあなただけを愛しているのです。

他に女御がいても私の心はあなただけのものなのです。

それだったらあなたは高彬だけではなく私のことも考えて

下さってもよいのではありませんか?」

「・・・・うううっ・・・高彬・・・・きて・・・・・」

「瑠璃姫!!!!あなたが高彬を選ぼうとしてももう我慢できません。

あなたが悪いのです。私のことを本気で考えてくださらないのですから。」

「ちょっとたか・・・あっ・・・・や・・・」

私は瑠璃姫の唇を貪った。

もう私だけしか考えられないように私でいっぱいにしたかった。

そう私は狂ってしまったのです。瑠璃姫が私のことを考えてくださらないから

「ふ・・・・っ・・・あ・・・」

「駄目ですよ。瑠璃姫・・・もう逃がしません」

瑠璃姫は私の手から逃れて逃げようとなさった。

そんな動きは返って私を刺激する行動でしかなかったのだ。

私はあなただけを心に秘めているのですから。

瑠璃姫の美しい肢体がろうそくの火からうっすらと浮かび上がる。

こんなに美しい女象の姿は初めてだった。

「瑠璃姫、あなたの美しい姿とても淫らであなたを閉じ込めてしまいたい」

そうして私は瑠璃姫を抱いたのです。

 

 

 

結局瑠璃姫は私のことは何も言ってくれなかった。

瑠璃姫、あなたは私を選んでくれないのですね。

私は瑠璃姫が眠る姿を見ながら月を眺めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉野で不思議な男、峯男という人と出会った。

「瑠璃姫もういいですからお帰りなさい」

あたしはその言葉のおかげでまだこない吉野の君への淡い初恋に終止符をつけたの。

そしてあたしを待つ人が居る京に帰ることが出来る。そう思うことにしたの。

京では高彬があたしの帰りを首を長くして待っていてくれる・・・でも

あの人はどうなんだろう。

あの人・・・そう鷹男・・・・

鷹男は今上帝でそして吉野の君の兄宮

鷹男があたしなんかを女御にするだなんて冗談なことを考えてしまった。

だから吉野の君は初恋の姫君であるあたしが帝に入内すると言う噂を信じて

そして吉野の君は帝に謀反を起してしまったの。

そしてあたしは吉野の君を助けるために

寺に駆け込み吉野の君と吉野の里で再び出会うことを誓って

そして、私は今吉野の里にいる。

もう吉野の君への気持ちは整理出来たとは言え、

あたしは鷹男のことをどう思っているんだろう。

初めて会ったときは身分を偽って雑色の鷹男としてあたしは出会った。

あのときはまだ東宮さまだったわ。

そしてあたしと2人で大海の入道事件を解決。

そして鷹男は無事帝になった。

初めはかっこいい雑色の男としか思わなかった。

だってあたしには、あたしだけを愛してくれると誓ってくれた高彬がいたもの。

それにすでに鷹男には高彬の姉君であらせられる女御さまもいた。

他にも鷹男に入内する姫は沢山見えるはず。

そんな人があたしだけを愛してくれるだなんて

そんな都合のいいことあるわけがないわ。

そう思って鷹男への気持ちは深く考えなかったの。

いえ、考える事を無意識にしたくなかったのかもしれない。

だってもうあたしは人を愛することで傷つきたくなかったのだから・・・

あたしは京に帰る前に初めて鷹男あてに手紙を書いたの。

お礼とそしてもう鷹男のことを考えなくてもいいようにお別れの言葉を添えて・・・

もうあたしは高彬のことしか考えたくないのよ。

 

 

それからどれくらい経ったのだろう。誰かの気配がしたの

驚くことにそれは鷹男だったの。

そして鷹男はあたしが聞きたくない事を言ってしまったの。

あたしが本当は高彬のことを好きなのではない。

そう言ったの。

あたしはすぐに否定できなかった。

それは何故なの。

あたしは高彬が好きなはず

いえ、好きじゃないといけないの?

・・・・・だって・・・駄目よ・・・・考えちゃ駄目・・・・

あたしは自分だけを好きでいてくれる人と結婚するの・・・・

そうしないと駄目なの・・・・

もうあたしは傷つきたくないもの!!!!???

傷つきたくない?それはどういうことなの?

あたしは高彬を好き・・・高彬はあたしだけを愛してくれる

あたしだけを好きでいてくれるからだから好き。

高彬が他の姫君を迎えたらどうなさるのですか

止めて!!!そんなこと聞きたくない・・・・

高彬があたし以外の人と結婚するわけないじゃない・・・・

何のためにあたしが高彬を選ぼうと思うようにしていると思っているの・・・???

だめ・・・危険・・・危険よ。

あの人のことなんて考えちゃ駄目なのよ・・・

あの人?・・・・・

・・・・・

あたしはいつのまにか鷹男に唇を奪われてしまったの。

あたしは逃げようとした。でも鷹男が邪魔で逃げられない

そうしてあたしは鷹男に体を開かされてしまったの。

鷹男の切ない声にあたしは酔った。

あたしだけをもっと欲しがってほしいと・・・

そしてあたしは気を失った・・・・・

 

 

 

 

 


あたしは結局無理やり鷹男の女御として入内した。

鷹男に抱かれ、そしてあたしはその時に出来たであろう御子さまが

お腹の中にいることを知った。

鷹男と一度きりの行為

何も考えたくなかった。

そしてあたしを女御に仕様と翻弄する鷹男へ入内が整ったときには

鷹男との子がもうあたしの体の中に居たの。

あたしは嬉しいのか嬉しくないのかも、もう考えたくない・・・

あたしの心はあたしだけの物なのだから・・・

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村