妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

藤壺女御物語42

あれから数年がたちあたしは三人の母親になっていた。

難産だった一人目の子供は今は東宮になりそのあと二宮と姫宮を授かった。

「「母宮」」

二宮と姫宮があたしに抱き着いてくる。

あ~~~可愛い!

あたしは今では中宮となっていた。

今でも信じられないけれど中宮になったからと言って

何か変わったことがあるわけでもない。

でも、子供たちを授かり子供の笑顔を見るだけで幸せになってくるわ。

「母宮様」

「あら、東宮あなたも来たの?」

「「兄上!」」

東宮になった宗鷹は鷹男に顔も性格もそっくりで自慢の子供よ。

二宮と姫宮はあたしと同じ顔で性格もそっくりで女房達を困らせてばかりいるわ。

そんな三人はすごく仲が良くてよく三人で遊んでいるところを見るのよ。

その三人の後ろに控える童は名を高成というわ。

そう、あの高彬と夏の子供よ。

高彬と夏の結婚はやっぱり困難が待ち受けていたわ。

高彬は夏を正室として迎え入れたいらしく右大臣様達から相当反対されたらしい。

夏は側室でもいいといったらしいけど高彬は夏一人以外妻を持たないと

頑固として受け入れなくて高成も生まれやっと右大臣家も了承して

二人は結婚できたのよ。

高彬もやるじゃない!

まあ~二人が引っ付いてそのあと姫君も生まれたようで

幸せにやっているようよ。

「瑠璃姫!」

「鷹男!あんたまでやってきたの?」

「そんなつれないことを言わないでください、これでも政務の合間に来たのですから」

「ふふっ、ちょうどよかったわ。家族皆でお茶でも飲みましょうか?」

「そうですね」

「「父上!」」

「父上様!」

下の二人は鷹男に抱き着き東宮はその後ろでほほ笑んでいる。

 

「そういえば瑠璃姫」

「何?」

東宮もそろそろ元服の時期です。その前に吉野に参りませんか?」

「吉野へ行けるの?」

「そう子供たちもつれて行きましょう!」

「わあ~~~~吉野の君にも会えるのね!」

「瑠璃姫!あなたの傍には私がいるではありませんか?」

「やだ、鷹男ったらまだ不安なの?」

「瑠璃姫が私を愛してくださるのは分かりますがやはり初恋の君と会うというのは

やっぱり気が進みません」

「もう!いつもそうね!吉野の君とは二人きりでは会ってないじゃない、

まだ不安?これでも?」

あたしはそのまま鷹男に抱き着いた!

「ああ~~~~~母宮!ずるい!」

ふふっ、ほんとあたしは愛する旦那様と子供たちに恵まれて幸せ気分よ。

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