妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

2020-01-01から1年間の記事一覧

止められない初恋~鷹男視点3終~

https://girlydrop.com/ 瑠璃が東宮妃になった。 やっとわたしの元に来てくれて嬉しくて仕方が無い。 だが、新婚だというのに瑠璃はご機嫌ではない。 何故なら吉野と全く会えないからだ。 世間的に見れば東宮妃である瑠璃が他の殿方に会おうだなんて どれだ…

止められない初恋~鷹男視点2~

https://girlydrop.com/ わたしは瑠璃を妃にするために早めに動いた。 まずは瑠璃の父である大納言に内々の話だと言い、いづれ 瑠璃をわたしの妃にすることを仄めかした。 大納言はあまりの驚きで真っ蒼になっており最初は難色を示した。 瑠璃は妃にはふさわ…

止められない初恋~鷹男視点1~

https://girlydrop.com/ わたしが初めて恋をしたのは自分より年下の裳着も済ませていない 幼い姫君だった。 わたし達の出会いは吉野の里でのこと。 わたしはショッチュウ体調を悪くし臥せっていることが多いことから 母上が心配して吉野の里に療養させたこと…

止められない初恋7終

写真素材 pro.foto あたしのような女はいつか罰を受けなくてはいけないだろう。 だって、いまだにあたしは鷹男だけじゃなく吉野の君のことを 想ってしまうから。 吉野の君はどうなんだろうか? あたしはそっとお腹をさする。 このお腹の中にはあたしの愛する…

止められない初恋6

写真素材 pro.foto あれから吉野の君はあたしを避けることがなく 鷹男を交えて三人で楽しく談話できるようになっていた。 そんなあたし達の平穏な生活が一変することになる。 「女御様、最近食が細くなっておりませんか?」 「そうかしら?小萩そう思う?」 …

止められない初恋5

写真素材 pro.foto 吉野の君と会えない為鷹男と作戦を練った。 とはいっても大した作戦ではないの。 いつも会う場を作る時、あたしがその場にいることがばれてしまったのが 会えない要因だった。 だから今回はあたしがその時間用事があっていないことを 公に…

止められない初恋4

写真素材 pro.foto 吉野の里を今でも思い出す。 信頼する兄上と初恋の姫君と毎日のように駆け回った。 何もしがらみがなかったあの頃は、毎日あのまま変わることなく 永遠が続くと勝手にそう思っていた。 けれど吉野の里は幻想だった。 父上に京に戻るよう命…

止められない初恋3

写真素材 pro.foto 後宮に入ったあたしは緊張していた。 だって今日は初夜の日。 公の場ではお互い貴族らしくしていたから 言葉遣いだけでも格式ばっていてボロがでないようあまり話せなかった。 鷹男の方も身分が高い為、自分で言葉を発することも あの最初…

止められない初恋2

写真素材 pro.foto ある日のこと。 父さまから大事な話があると告げられた。 いつもよりも神妙な趣であたしにとって人生の節目を告げられた瞬間だった。 「瑠璃、そなたには東宮妃になってもらう。」 「なっ、なんですって!何を急に馬鹿なことを言うのよ!…

止められない初恋1

写真素材 pro.foto 桜満開の地吉野では小さな天使の様な童たちが遊んでいた。 他には菜の花やほかの花々も童たちを 歓迎しているかのように咲き誇っている。 「吉野の君~遅いよ~~~~~」 「お待ちください、後ろを向いて走ったらこけてしまいますよ。」 …

信じたいのに10終

https://www.beiz.jp/ あたしの寝所に久しぶりに鷹男が訪れてきた。 あたしは女御らしく口上を述べていつものように鷹男に 身を任せようと思っていた。 けれど、鷹男が新婚の時の様な視線を投げかけてくる その姿に驚きを隠せず、思わず顔を赤らめてしまった…

信じたいのに9

https://www.beiz.jp/ 今宵は月の宴。 仲秋の名月を愛で、団子や薄を供えて詩歌管弦の遊びをする宴である。 代表に選ばれた貴族たちが自分たちの楽器を披露している。 美しい月を愛でながら楽器の演奏を聴くのは風流であり素晴らしかった。 私は御帳台に納ま…

信じたいのに8

https://www.beiz.jp/ 鷹男との距離は近づくことなく月日は経っていった。 そんな折に、なんと大皇の宮様と藤の宮様が御所に参内なさったの。 私が女御になってからはじめてお会いすることになる。 あの事件の後から親密になり、時々文を交わす仲になってい…

信じたいのに7

https://www.beiz.jp/ 瑠璃姫が藤壺の女御になって半年が経っていた。 今では誰からも評判がよい女御と言われるまでになっていた。 私の周囲の女官たちは教養、身のこなし、立ち振る舞いなど 厳しいものたちであったが、その女官たちを黙らせ、 尚且つ気に入…

信じたいのに6

https://www.beiz.jp/ ドンドン鷹男との距離が離れる中、私は更に混乱を覚えていたの。 それは夜のお召しの時だけは鷹男があたしを見てくれているような気がしたから。 普段ではあたしを女御としてしか扱いはないのに 夜、あたしを抱く時だけは瑠璃という名…

信じたいのに5

https://www.beiz.jp/ 後宮ので生活が落ち着き始め、私が周囲に受け入れられるようになった頃 私と鷹男の距離は少しずつ離れていってしまっていた。 そう感じているのは私だけ。 以前と比べて鷹男が藤壺を訪れる回数は少なくなり 毎日夜をともに過していたの…

信じたいのに4

httpps://www.beiz.j これほど恋焦がれる女性が今までいたのだろうか? この時代に、恋や愛だなんて感情は必要ない。 その感情を持つことで自分を苦しめることになるから子供の頃にその感情は 既に諦めていたものだった。 自分で愛する人と結婚は出来ず決め…

信じたいのに3

httpps://www.beiz.j 後宮での生活はあっという間に過ぎ、慌しい生活もやっと落ち着いていた。 私は表面上ではとても大人しく、人当たりがいい女御として 周囲からの評判もよくて、羨望の的になっていたの。 鷹男も毎日のように私の元を訪れていて寵愛も深く…

信じたいのに2

httpps://www.beiz.j 私が鷹男を受け入れてから慌しく時間が過ぎていった。 鷹男はすぐに父様を御所に呼び出し 私を女御にするように宣旨したの。 あまりにも急だったから父様は大慌てで私に確認してきたわ。 そのさまがあまりにもおかしくて笑っちゃった。 …

信じたいのに1

httpps://www.beiz.j 愛する人と結婚がしたい。ずっとそう思い続けてきた。 愛って何なんだろうか?恋って何なんだろうか? あたしにとっての初恋は吉野の君だった。 おままごとのような恋。 一緒に居るだけで幸せだった。 吉野の君が、あたしの前からいなく…

初恋~叶わぬ思い~16終

https://www.beiz.jp/ あたしは会えなくてもとにかく行動しなくては先に進めない、 そう感じたため藤壺を出て鷹男が住まう清涼殿に足を運んだ。 いくら女御といえど、帝の許しなくこの場所を訪れることはあってはならない。 案の定古参の命婦に止められてし…

初恋~叶わぬ思い~15

https://www.beiz.jp/ 鷹男の怒りに満ちた表情。苦しんでいる鷹男を見たとき、涙が浮かんできた。 どんな思いで鷹男はこの場に現れたんだろう。 でも殴られた宗義は飄々としていた。まるで自分は悪くないかのように。 そんな態度だからこそ鷹男も震えるよう…

初恋~叶わぬ思い~14

https://www.beiz.jp/ あたしの全く知らない噂。そんな噂が流れていただなんて初耳だったの。 だったら宗義はその噂が本当だったらあたし以外に 麗景殿の女御さまをも誘惑をしていたということ? それほど宗義は義母となる女御が憎かったの? さっぱり理解が…

初恋~叶わぬ思い~13

https://www.beiz.jp/ 鷹男はあれから何も行動を起さない。 あんなことを知ったというのに宗義の東宮位を剥奪することもせず あたしもこのまま女御のまま・・・ ただ違うことはあれから一度も鷹男は藤壺にも来る事もないし 清涼殿に召されることもない。 鷹…

初恋~叶わぬ思い~12

https://www.beiz.jp/ 宗義との関係は変わらず続き、いつ鷹男に知られないかと びくびくしながらあたしはついに 親王さまを御生みすることになった。 鷹男にとっては第ニ親王。 本当なら権力争いに関わってくる御子なんだろうけど もう東宮様も決まっている…

初恋~叶わぬ思い~11

https://www.beiz.jp/ 宗義の衝撃的な告白にあたしは否定をするしかなかった。 だってあたしは宗義に一度たりとも体を許すわけがないんですもの。 どれだけあたしが否定の言葉を口にしても けして動じない宗義にあたしは段々不安を抱いてしまう。 確かにあの…

初恋~叶わぬ思い~10

https://www.beiz.jp/ 結局誰が源氏物語を送ってきたのか分からなかった。 この飛香舎に巻物を届けてくれた女房は案外簡単に見つかった。 昔からこの後宮に仕えているもの。 ただ彼女が忙しいと言うのに知り合いの女房から頼まれてしぶしぶ 届けてくれたみた…

初恋~叶わぬ思い~9

https://www.beiz.jp/ あたしのお腹の中に子供がいることを知った鷹男は凄く喜んでくれた。 周りから数多くの祝福もいただいたの。 光徳院さまは十年前にはお隠れになったけど大皇の宮さまはまだ御健在。 もちろん今でも元気に過ごされていて時々後宮に遊び…

初恋~叶わぬ思い~8

https://www.beiz.jp/ あたしはあれから飛香舎に局をいただき藤壺の女御と言われているの。 もう何年も女御を娶らなかった鷹男が急にあたしを娶ったから 周りは凄く驚いた見たい。 父さまなんて宣旨を受けた直前吃驚して三条邸に戻ってから ずっと寝込んでし…

初恋~叶わぬ思い~7

https://www.beiz.jp/ 貴久から鷹男の女御になってもいいという嬉しい言葉に あたしはつい気持ちが昂ぶってしまい 今すぐにこのことを鷹男に知らせようと思ってしまったの。 いつもなら鷹男は政務があるから終わってから会いに来てくれるというのに 自分から…