妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

2020-01-01から1年間の記事一覧

初恋~叶わぬ思い~6

桜の木の元で鷹男と会いお互いなにも言わずに見つめ続けた。 何も言葉が出てこない。 鷹男から逃げたくて仕方がないというのに体が動かなくなってしまった。 どれだけこの状態が続いたんだろう。 凄く時間がたったかのように思えたけど短かったかもしれない…

初恋~叶わぬ思い~5

https://www.beiz.jp/ 知られたくなかったのに、いえ、いづれは知られるとは分かっていたのに こんな最悪な見つかり方にあたしは身が震えるような気がして仕方がなかったの。 東宮さまがまだ幼かった頃からあたしは数回しか会ってはいなかったけど それでも…

初恋~叶わぬ思い~4

https://www.beiz.jp/ 梨壺の女御はとても可愛らしくていかにも右大臣家に大切に育てられた姫らしく のびやかな感じの姫君だった。 桐壺の女御とは違い、人の顔色をみることなど全くなく、 私にいろいろな質問を投げかけたりと朗らかでとても感じが良かった…

初恋~叶わぬ思い~3

https://www.beiz.jp/ 桜の君と右大臣家で再会してから数年が経った。 元服もして今は東宮として立派に出来るように仕事をこなす毎日が続いている。 ゆるやかな何も起こらない現実に私の心は安心もあるが退屈な毎日でもあった。 若い公達たちが集まり、信頼…

初恋~叶わぬ思い~2

https://www.beiz.jp/ あれから数年が経った。 桜の君がいったすぐに会えるという言葉を信じたが、結局会えなかった。 暇があればすぐにあの桜の木の下に行くのはもう日課になってしまっていた。 そんなある日、誰かが桜の木の下にいることに気がついたのだ…

初恋~叶わぬ思い~1

https://www.beiz.jp/ 私には初恋のかたがいる。目をつむるとあの方を思いだす。 あの人は私の手の届く場所にいるというのに心は繋がることはない。 どうしてあのかたは私を選ぶことがないのだろうか? 私はあなただけを愛しているというのに・・・・ 「「姫…

人魚姫の涙(鷹男編)9終

写真素材 cg.foto まさかこのような場所で瑠璃姫と会えるとは夢にも思わなかった。 お互い驚きに満ちていた。 何故!? その気持ちはお互いもったことであろう。 しかし、それが問題なのではない。 私は瑠璃姫にまだ会いたくなかったのだ。 まだ気持ちが整理…

人魚姫の涙(鷹男編)8

写真素材 cg.foto 私は自分から行動することも出来ず悩んでいた。 その内瑠璃姫の方から文が届いた。 本当なら元気になった瑠璃姫を見に行きたい。 早くあなたに会いたい。 そんな気持ちが湧き起こる。 しかし体が動こうとしないのだ。 結局体を労わるようし…

人魚姫の涙(鷹男編)7

写真素材 cg.foto 瑠璃姫の顔色もよくなってきて私はやっと安心する事が出来た。 もう状態も落ち着いてきたと侍医がそう教えてくれたからだ。 私はやっとこれで真実を見つけにいくことができる。 運命の姫君が梨壺ではないということを確認しに私は梨壺に乗…

藤壺後宮物語 サンプル

皆さまこんにちわ、黎姫です。 もうすぐイベント日が近くなってきたので宣伝させてくださいね。 違うジャンルでサークル参加するのでびっくりされると思いますが 2020年2月16日 TRCオンリーライブ2020Feb16チョコフェス ハートミートサウス…

人魚姫の涙(鷹男編)6

写真素材 cg.foto 二人が抱きあっているところを見た私は頭が真っ白になり 怒りだけが湧いて来てしまった。 その時、私の心の中で何かがはじけた。 その瞬間私は自分の気持ちを認めた、初めての瞬間でもあったのだ。 私に見られた二人は動揺をしていたが 瑠…

人魚姫の涙(鷹男編)5

写真素材 cg.foto 私は運命の人、梨壺を最終的に選んだ。 どれだけ瑠璃姫に惹かれていてもこの気持ちはあってはならないのだ。 瑠璃姫への想いを認めるわけにはいかない。 そうしてその内梨壺の女御が懐妊したという目出度い話が私の耳に届いた。 右大臣家は…

人魚姫の涙(鷹男編)4

写真素材 cg.foto 私は自分の気持ちがよく分からずに揺れ動いていた。 私の身分目当てで近づいてきたと思っていた瑠璃姫が 私の先入観の女性とは全く違うことに 今さら気がついてしまったのだから。 瑠璃姫に頼まれた私と瑠璃姫の間にだけ使われる鷹男と言う…

人魚姫の涙(鷹男編)3

写真素材 cg.foto 内大臣家の姫にはじめて会ったときの印象は特になかった。 容姿も特に秀でているわけではなく意外でもあった。 無理やり東宮妃になった姫であるからそれなりに容姿に自慢の姫君で もっと私に媚びてくるのかとそう身構えていたのに拍子抜け…

人魚姫の涙(鷹男編)2

写真素材 cg.foto 私はやっと運命の姫君を手に入れる事ができた。 姫も私をずっと待ち望んでくれていた。 東宮御所で出会って初めの言葉がそれだった。 私が幼き頃に約束したことを実らせた。 そのことを喜んでくれた姫君。 私が待ち望んでいた運命の姫はな…

人魚姫の涙(鷹男編)1

写真素材 cg.foto 私はあの日、運命の姫に出会った。 人は平等に愛さなくてはならない。 そう母上や周りの者に教えられてきたため自覚していた。 でも私はどうしても自分が愛し、そして愛されたい。そんな姫が傍にいたら。 そう、私は渇望していたのだ。 そ…

人魚姫の涙14終

写真素材 cg.foto あたしと鷹男は気持ちがやっと通じ合うことができた。 あれから右大臣家を離れあたしは後宮に戻った。 もう後宮に戻る事はないとそう思っていたのにここに戻ってこれて凄く嬉しい。 その上、鷹男とやっと気持ちが通じ合う事が出来たのです…

人魚姫の涙13

写真素材 cg.foto 鷹男!さよなら・・・・・・・ 今度こそもう忘れるわ・・・・・・・・ あたしは夢中で走り去った。 この場から早く抜け出したかったから。 でもそれは出来なかった。 「瑠璃さんお待ちなさい!」 この場にはあたしと鷹男しかいないと思って…

人魚姫の涙12

写真素材 cg.foto しばらくあたしと鷹男はお互いを見つめていた。 でも最初に目を逸らしたのは鷹男の方だった。 何か考えているようなそして諦めたようなそんな表情をしていた。 あたしはその表情を見てもう鷹男はあたしを必要としていないんだと確信をした…

人魚姫の涙11

写真素材 cg.foto 高彬が急に淑景舎を退出してから2,3日が経った。 その後も鷹男があたしの前に現れる事はなかった。 このままあたしと鷹男の仲は進展がないと諦めていたそんな時 高彬が急にあたしとの面会を希望してきたの。 以前急に訳の分からないこと…

人魚姫の涙10

写真素材 cg.foto あたしの体が完全によくなっても、 あたしは自分から鷹男に会いに行くこともせず そして鷹男は鷹男であたしに会いにくることも 清涼殿に呼んでくれる事もなかった。 会うのが恐いからあたしは感謝の言葉を認めた御文を贈った。 その返事と…

人魚姫の涙9

写真素材 cg.foto あたしはどれだけ意識をなくしていたのか分からない。 でも完全に目が醒めたとき、誰かがあたしの手を握ってくれていた。 その温もりは温かくあたしの心を癒してくれる。 でもその手を握っているのが誰なのか視線をやるとそこには鷹男がい…

人魚姫の涙8

写真素材 cg.foto 鷹男の登場にあたしは驚きを隠せなかった。 でも高彬はすぐにあたしから離れ平伏した。 鷹男の表情は冷たく今まで見たこともない姿だった。 あたしはその姿を見て驚いたけど今のあたしは嫉妬をして 自分の行動を省みる事なんて出来なかった…

人魚姫の涙7

写真素材 cg.foto どこをあたしは目指しているのか分からない。 だけどここから逃げ出したい。 人がいないほういないほうを目指しながらあたしは駆けていく。 人の気配があれば違う廊下へと進み今自分がどこにいるのかも 分からずにぐるぐると駆けていった。…

人魚姫の涙6

写真素材 cg.foto 鷹男との心の距離は近づいているはずなのに一歩先から前に進む事ができない。 一緒にいてとても楽しい。 鷹男もあたしの傍にいて二人の距離は更に近づいていると感じてくれる。 そう思えるくらいあたし達の仲は良くなっていった。 なのに何…

人魚姫の涙5

写真素材 cg.foto あたしはこれからは自分をどんどん出していこうとそう思った。 窮屈なこの後宮の生活はあたしには全くなじむ事ができない場所だった。 そんな場所に無理して入ったのは大好きな東宮様、いえ鷹男がいるから・・・・ だから入ったの。 女御ら…

人魚姫の涙4

写真素材 cg.foto あれから泣き続けた。 幾度考えても絶望からは離れることなどできない。 東宮様はあたしではなく梨壺さまを愛されているのだから・・・・・ あの頃出会った東宮様はもういない・・・・・ そんなこと分かっている。 でもそのことを受け入れ…

人魚姫の涙3

写真素材 cg.foto 愛のない契りはなんてむなしいものなの・・・・・ あんなに夢見た東宮様と結ばれたのに 心が通じ合ってないなんて何て無意味なものなのか 悪夢のような初夜を迎えてから2週間が経った。 あれから時々東宮様はあたしを指名し、清涼殿に渡り…

人魚姫の涙2

写真素材 cg.foto 胸がドキドキする。 東宮様はあたしを見てどんな反応をするのだろう。 やっぱりあたしを見ても思い出すことはないのだろうか? それとも・・・・・・・・ あたしはあれから早速父さまに東宮様の元に行きたいことを話した。 元々野心がない…

人魚姫の涙1

写真素材 cg.foto あたしは幼い頃の思い出を大切にしていた。 東宮様が私を見つけそして一生を共に過ごす事ができる。 そんな夢を見て過ごしてきた。 あたしを迎えに来てくれないのは東宮様があたしの成長を待つために今はまだ 迎えに来てはくれないのだと、…