妄想の館

なんて素敵にジャパネスク二次小説(鷹男×瑠璃姫)

交差する思い2

私はどこで間違ってしまったのだろうか。 いやもう分かっていた事ではないか、初めから私は間違っていたのだ。 しかし、仕方がなかったのだ。 私を選ばずに高彬を選ばれてしまったのだから。 私はどうしても瑠璃姫が欲しかった。 だからこそ、無理やり瑠璃姫…

交差する思い1

瑠璃姫から高彬と結婚なさると、 もう会わないという言葉が書かれた手紙が届いた。 瑠璃姫があの唯恵の事件の時二人が筒井筒の仲で 唯恵を待つために吉野の里に瑠璃姫が行ってから 時は随分経った。 そのため私は自分の身分を隠して使いのものを吉野に送って…

身を滅ぼそうとも 後

18禁です。 苦手な方はご遠慮ください。 瑠璃姫は気を失っていた。 先ほどまで楽しく笑っていた瑠璃姫は目を瞑り夢の中にいるのだろう。 その姿に私は興奮を押さえきれなかった。 「瑠璃姫!?」 私は瑠璃姫の唇に私の唇を押し当てた。 ただそれだけでどれ…

身を滅ぼそうとも 前

私は後悔はけしてしていない・・・・ やっとあなたを手に入れる事ができたのだから・・・・・自分の身を滅ぼそうとそれでもあなたを手に入れる事ができた。私は幸せなのだから・・・・・・・・・・身を滅ぼそうとも私は今まで皆の評価から歴代の帝の中でも一…

嵐のような恋物語20 終

本当なら吉野の君を吉野の里に連れて行くこと自体 もしかしたら追っ手に見つかる危険がある。 だからこの地を訪れることを鷹男はよしとしなかったの。 でも吉野の君は通法寺で炎上した折 遺体で見つかることになっているからそう早くここに追っ手が 現れるこ…

嵐のような恋物語19

あたしは動くことが出来ずにただ固まっていたの。 でもあたしの体は自然にどう動きたいのか分かるように この部屋を抜けだそうとしたその時、力強い体に抱きしめられ唇を奪われた。 「う~ん。ちょっと・・・離してよ!」 「ダメだ!瑠璃お前はどこに向かお…

嵐のような恋物語18

あたしは無事に保護をされて今は御車に乗っているの。 でもあたしは今何が起こっているのか一刻も聞きたいというのに 検非違使はあたしに詳しいことは全く教えてくれなかったの。 ただ今からあたしを安全な場所に連れて行く。 そういうだけ。 あたしはとにか…

嵐のような恋物語17

吉野の君がいなくなってからあたしはここからどうにかしてでようと考えたの。 でもいろいろこの塗籠を調べても外に出る方法が見つからなかった。 それからそんなにたたないうちに見たこともない女房が食事を持ってきてくれたの。 この女房を自分の味方につけ…

嵐のような恋物語16

あたしが気を失ってからどれだけ経ったのか全然分からなかった。 ここは窓もない塗籠だったの。 気付いてからとにかくここをでようと思って戸を開けようとしたけど 鍵がかかっているみたいであかなかったの。 仕方がないからあたしはまずどうしてここに居る…

嵐のような恋物語15

鷹男から本当のことが聞けてとても嬉しかった。 でもあたしが知らない間にこんなに大変な事件が始まっていたなんて 全然知らなかった。 なんでこんな大事な事をあたしに黙っていたのか、 あたしを仲間はずれにしたという思いもなくはないけど 今度こそはあた…

嵐のような恋物語14

あたしを抱き締めてくれる人がまさか鷹男だなんてあたしはあまりにも吃驚して しばらくは動けなかった。 鷹男に抱き締められてやっぱりあたしには吉野の君じゃなくて鷹男が好き! そんな強い感情に支配されていた。もし鷹男があたしを好きじゃなくて ただ東…

嵐のような恋物語13

どれくらい時間がたったのかは分からない。 あたしは気を失ったまま何処かに寝かせられていたの。 目が開いて気づいた時、周りには知らない女性達が数人いて あたしの目が醒めたことに気付いて一人は 何処かに行ってしまったの。 残った女性達は甲斐甲斐しく…

嵐のような恋物語12

高彬が何を知っているのか探るためにあたしは右大臣家の家人に協力を仰いで 高彬の動きを探った。 さすがに右近の少将といわれる高彬だから、簡単には動きを捉えられない。 それに慎重にしないと 高彬にばれることもあるため時間がかかったの。 それでも心は…

嵐のような恋物語11

女房からの知らせを受けたあたしはまたかと思ってしまったの。 最近よく高彬がこの三条邸にくるのよね。 前から弟の融と仲が良かったから遊びには来てくれてはいたけど、 そう頻回にくることはなかったのにどうしたのかしら。 それに吉野の里で鷹男と吉野の…

嵐のような恋物語10

東宮御所から出てきてあたしは吉野の君の文を貰っても なかなか自分の気持ちが落ち着かない日々が続いたの。 鷹男に告白される前からずっと吉野の君が 迎えに来てくれるとそう信じて待っていたはずなのに 今では何故か吉野の君と一緒に暮らすイメ―ジが浮かば…

嵐のような恋物語9

吉野の君からやっと連絡が入った。 あたしは本当のことが知りたかったの。 胸はドキドキする。 もし、面と向かってあたしのことなんて好きじゃない、そういわれたらあたしは どうなってしまうのかしら・・・・・・ ある一室まで案内されてあたしは鷹男を待つ…

嵐のような恋物語8

別れを告げられてから数日がたったの。 どうして鷹男はあたしにあんなことを言ったのかずっと考え続けていた。 それでも、別れの理由は分からなかった。 そんなある日、あたしは階でまた考え事をしていたの。 しばらくしたら人影が見えたからあたしは思わず…

嵐のような恋物語7

お互い告白を済ませ、自分達の想いを確かめあって あたしたちはそれから吉野の里を離れたの。 でも今度はちゃんと鷹男の身分も聞いて以前のように音信不通ではなく 頻繁に非公式ではあるけど 鷹男から何度も御文をもらってあたしも贈ってと 中々あえないけど…

嵐のような恋物語6

驚いた告白を受けたあたしは物凄く悩んでしまった。 今まで鷹男は小憎らしい嫌な奴で、 あたしのことなんて好意をもっていたそぶりなんて感じられなかったのに、爆弾発言! どうしようか悩んでしまった。 その上返事はすぐに出してだなんてあんまりよ。 あた…

嵐のような恋物語5

吉野の里でまた鷹男と過ごすことが出来るとは思いもよらなかったけど それでもやっぱり楽しくて仕方がなかった。 幼き頃と違って体も大きくなり、 あの頃とは違ってさまざまな発見もすることが出来た。 でも後少しで鷹男は吉野の里からまた離れていく。 そん…

嵐のような恋物語4

あたしは泣き続けていて鷹男はずっと戸惑ったまま なんとかあたしを宥めようと必死だったの。 だからあたしは段々そんな鷹男の姿をみて笑えるようになってしまった。 初めは本当の涙だったけど段々涙も止まり、 笑うのを必死でこらえていたんだけど さっきと…

嵐のような恋物語3

あたしは男になんて興味がない。 初恋の吉野の君はあれから何年もたっているのに連絡さえしてくれない。 そして鷹男も・・・本名を言ってくれなかった。 だから一生独身を貫き通してやる。 そう思っているのに父さまは全然あたしのいうことを聞かずに いつも…

嵐のような恋物語2

あたしたちはあれから仲良く3人で吉野の里を駆け回った。 会えば口げんかばかりしていたあたしと鷹男を いつも吉野の君が上手く中に入って収めてくれるから あたしたちの関係は上手くいっていたように思う。 どちらかというとすぐに行動に移るあたしを から…

嵐のような恋物語1

あたしが9歳の頃、母上が弟の融を産んだ後体調を崩したままだったから あたしは吉野に住む祖母に預けられそこで暮らしていた。 そこには一人の童がいたの お祖母さまの話ではその童は高貴な身分の方の御落胤らしいんだけど 母上の身分が低いから認知もされ…

藤壺女御物語43終

あたしたちは吉野まで来ていた。 初めての外出にワクワクしてきた。 それもあたしの子供時代に育った吉野ですもの。 感慨深いは~ こうして京から時間をかけて吉野についたんだけれど さすがにくたくたで吉野の里を見るのは次の日になった。 そうしてやっと…

藤壺女御物語42

あれから数年がたちあたしは三人の母親になっていた。 難産だった一人目の子供は今は東宮になりそのあと二宮と姫宮を授かった。 「「母宮」」 二宮と姫宮があたしに抱き着いてくる。 あ~~~可愛い! あたしは今では中宮となっていた。 今でも信じられない…

藤壺女御物語41

夏は意識を失っていたため心配になったわ。 何か大変な病でも患っているのかしら。 それよりも高彬の表情が真っ青で驚いた。 夏の手を握りなかなか手を離そうとしないから大変だった。 医師が現れ何とか離れたけれど医師の言う言葉に皆が驚きの表情を表した…

藤壺女御物語40

あたしは今後宮ではなく三条邸に戻っていた。 あれから恙なく平和な日が続きやっと里下がりして三条邸に来ることができた。 あたしの懐妊に鷹男はじめ父さまや融や大皇の宮様、様々な人から お祝いの文を頂いたり直接感謝の言葉を頂いたり 懐妊が分かった時…

藤壺女御物語39 四章

後宮も落ち着き始め、今上帝の寵愛をご存分に堪能された藤壺の女御。 今一番ときめきされている女御様であらせられます。 数々の事件を乗り越えさらにお二人の絆も強くなっていったのでございます。 今日は藤宮様が参内して会いに来ることになっているの。 …

藤壺女御物語38 間章3

最近蔵人、近衛府などである人物の噂が持ちきりなのだ。 いったい誰なのか気になってはいたが、それは私には関係がなかったから あえて蔵人頭に聞くことはしなかった。 でも、こうも噂が長引きそしてその中の中心人物である方が ただの女房だということが分…